テレビはどうかしている

2011年3月13日日常コメント (8)

テレビに釘付けという言葉がピッタリの状況だった。でも、テレビは、東北地方のことしか発信しないし、ローカルニュースは微々たるもの。東京の全国ネットの放送局が主たる発信源だ。

千葉や茨城はどうなっているのかな？大きな余震（本震？）のあった新潟や長野方面はどうなのか？北海道でも、太平洋沿岸では相当な被害が出ているはずだが、テロップでチラリと流れるだけ。

要するに、今回の被害の全体像というものは誰も知らないのだ。先ほど、気象庁が、今回の地震の規模をマグニチュード９．０に修正したが、使ったデータはオーストラリアで観測されたものだ。東北沿岸の地震センサーは壊滅したとのこと。

４８時間経過した今も、十分な情報が集まっていない。自衛隊を１０万人に、福島原発は大丈夫です、数百人の遺体が漂着しました、余震に気を付けて下さい、等々、いずれも、目隠し状態の中央情報発信源が伝えていることに過ぎないのだ。

超大型震災というのはこういうものなのか。データが無い、予測していなかった、という状況で科学はその力を発揮できない。東電だって、原発で何が起きているのか、よく分からないのだ。メーターやセンサーに電気が通っていなければ、内部で起きていることは誰も知ることはできない。

だから、こういうことも想定して、あれこれ措置を講じるべきだったのだ、という議論は後知恵で、何の役にも立たない。事態が収拾し、将来を考える段階に来た時には、良き教訓となろうが。

私は、今朝、教会で祈ってきた。それくらいしか私にできることは無い。科学的に祈りにはどういう効果があるのか？多分無いだろう。自己満足かも知れない。

しかし、希望を持つこと。悪意から人々を守ること。どんな救済政策があったとしても、この二つが備わっていなければ機能しない。

悪意の一つ、チェーンメール。千葉のガスタンク炎上で、有害物質が降るとデマ。しかも、厚生労働省が発信者であるかのような見せ掛け。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110313-00000002-zdn_n-inet

今後、どのようなデマや妨害情報が出回るのか、私は、そこに注意したい。日本人は冷静かも知れない。我慢強いかも知れない。しかし、特定情報源の発表を信じ、国民全体として誤った行動に走ってしまった過去もある。

あらゆる意味で、科学と共に心の問題にも目を向けて対処すべき時だろう。１時間、テレビから離れていただけで、少しはまともなことを考えることができた。