昨日始まった歯痛、やはり歯根に問題があるようだ。すぐに切開して欲しかったが、今日、明日と歯科医院が休みであることにより、薬物治療になった。

簡単に言えば、抗生物質と痛み止め。今日あたり、何とか腫れもひいて、痛みも和らいだ。

その後、ダブル授業。歯の薬のためか、不調。人間、歯一本でも問題があると、全身の問題になる。

ところで、中部電力浜岡原発5号機の炉に海水が約400トン流れ込んだという話。14日に発生した事故を15日に発表するというのは何故か?この原因不明の事故のため、少なくとも、5号機は、当面、再運転することができなくなった。
http://www.chuden.co.jp/energy/hamaoka/hama_info/hinf_unten/__icsFiles/afieldfile/2011/05/15/230515douddenritu.pdf

海水を運ぶチタン製の配管に、約1メートル離れた別の配管のエンドキャップが外れて衝突し、穴が開いたらしい。定期点検の際には、目視だけで、この重大な事故に気付かなかったという。

このお粗末な中電が、政府に浜岡原発の継続使用を、事実上、認めさせたと賞賛されていたのだから、世の中分からない。

3月11日以降、浜岡原発ではトラブル続き。特に5号機。
http://www.chuden.co.jp/energy/hamaoka/hama_info/hinf_unten/2011.html

こんな原発は止めて当然。地震のダメージがあったとしか言いようがない。最もタイミングの悪い事故。政府は、内心、安全に冷温停止をして欲しかったのだよ。事故はすぐに発表しなさい。

福島第一、浜岡5号機、これで全てですか?他の原発は大丈夫なんですか?

『原子力その不安と希望』読了。テクニカルな用語がたくさん出てくるので、何度か読み直した。日本における原爆開発(at理研)から始まって、1971年のスリーマイル島事故後、原発の需要が著しく落ち、核燃料サイクル事業が事実上挫折したところで終わっている。

「白人」の原発技術支配からの独立を願う著者の岸本康さんは、典型的な原発推進論者だったが、そんな情熱に後押しされて読みきった。

1984年の版だから、1986年のチェルノブイリ事故が起きる2年前だった。その後、論調は変わっていただろうか。そして、福島をどう見ただろうか。

伊原辰郎『原子力王国の黄昏』は、全く反対の立場。核兵器保有国以外、原発はペイしないことを鋭く見抜いていた。

現在のオールタナティブエネルギーの水準を基に、将来のエネルギー供給の在り方を討論する人々には、もううんざりだ。実にレベルが低い。技術水準の発展(あるいは衰退)はさておき、10年先、20年先、我々の現在の生活様式は変わらないのか?

オール電化住宅などは将来にわたって存在するのか?いつまでも日本人は米を電気炊飯器で炊くのか?電気で保温するのか?冷凍食品に電子レンジなんて生活をいつまでも続けているのだろうか?

週刊誌やテレビを中心とした現在のこの下らない議論を前にすると、両書とも、1980時代の知識を総動員し、限りない洞察力を働かせ、渾身の力を込めて書かれた良書であり、立場は違え、名著である。めぐり合って良かった。

時間が許せば、もっと最近の原発本を読みすすめたい。


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