まったく忙しかった。朝、10時半に歯医者。久しぶりに麻酔を注射される。いつもながら、後をひく、あの痺れに嫌気がさす。
その後、4時まで、看護予備校の受験を目指す社会人のために、過去問を解いていた。一筋縄ではゆかないラインナップだ。医療関係独特の出題傾向。3校分、一度に解いて、解法を教えなければならないので時間がかかる。
4時頃か、その生徒から電話あり。もう辞職の意向を社長に告げたらしい。円満退社となるか否かは、今日の話し合い次第とのこと。で、今日は休みにして欲しいと。
私の努力はどうなるのか?(笑)まあ、いいや。どうせ金曜日に教えるんだから。
というわけで、教えたのは別の生徒一人のみ。いつもより早く帰宅して、月末報告。誰を何時間教えたか、何が今後の課題か、会社への意見、などなど、無給でインプットする。
明日も、教えるのは一人。少しは高木仁三郎著作集を読み進めることができそうだ。実は『プルトニウムの未来――2041年からのメッセージ』も併読していて、実に興味深い。SF調なのに、現代とうまく重なり合う。
科学者。多くはサラリーマンである。大学を辞め、市民科学者になることを決意した高木にはパトロンが必要であった。社会党の反原発派議員の選挙で応援したこともある。
反原発活動家としての高木は、このように政治的には中立ではなかった。しかし、一人の人間のアイデンティティとは一つに決まるものではなく、重層的だ。この点、師匠であるLaurie E. Adkinの文献をお読みいただければ幸いだ。
執筆家としての彼は、パトロンの政治的イデオロギーに歪曲されることなく、falsifiabilityを兼ね備えた(もちろん、カール・ポパーによる科学性の定義の重要な要素だ)科学的文献を著した。今は亡き高木がリスペクトされる所以である。
引用をする時は、原文の通りに書かなくてはならない。それができない人は議論をする資格なし。
猿にはすっかり宿題を出されてしまったが、私の政治的立場は、「どちらかと言えば」という留保を付けている通り、ニューレフトそのものではない。但し、ヨーロッパにおけるニューレフト第一世代のE.P.Thomsonから大きな影響を受けたことは認める。
http://en.wikipedia.org/wiki/E._P._Thompson
今は、ドイツ緑の党の創設者の一人、Petra Kellyの立場と寸分違わないと言っておく。反共産主義の社会改革家と笑うなら笑って結構。
http://en.wikipedia.org/wiki/Petra_Kelly
それにしても、この文面は何だ?
「俺としては、左翼とか右翼とか言う前に、お前みたいな糞野郎は人間的に大嫌いだ。お前には一切の共感も同情も感じない。目障りだ。消えろ。それだけだ」
これで人並みに何かを主張したり、話し合ったりすることができるだろうか。これこそ、私がパスティーシュを試みた君の文体だ。
一つの考えを表明するには大きな努力がいる。そのことを君は知らない。「ギャング」という言葉を使って国家を語るには、一生をそのテーマの研究に費やすくらいの覚悟というものが必要だ。
それができないのなら、君はただのポピュリストだ。馬脚を露わしてしまった君には失望した。もう少し知的なのかと思っていた。
「ロシアもギャング、共産党もギャング」などと容易く語るではない。どこに定義のための努力があるのだ!
さて、寝るか。明日は6月。雨が降らず、もう少し暖かければ言うこと無しのシーズンだ。
その後、4時まで、看護予備校の受験を目指す社会人のために、過去問を解いていた。一筋縄ではゆかないラインナップだ。医療関係独特の出題傾向。3校分、一度に解いて、解法を教えなければならないので時間がかかる。
4時頃か、その生徒から電話あり。もう辞職の意向を社長に告げたらしい。円満退社となるか否かは、今日の話し合い次第とのこと。で、今日は休みにして欲しいと。
私の努力はどうなるのか?(笑)まあ、いいや。どうせ金曜日に教えるんだから。
というわけで、教えたのは別の生徒一人のみ。いつもより早く帰宅して、月末報告。誰を何時間教えたか、何が今後の課題か、会社への意見、などなど、無給でインプットする。
明日も、教えるのは一人。少しは高木仁三郎著作集を読み進めることができそうだ。実は『プルトニウムの未来――2041年からのメッセージ』も併読していて、実に興味深い。SF調なのに、現代とうまく重なり合う。
科学者。多くはサラリーマンである。大学を辞め、市民科学者になることを決意した高木にはパトロンが必要であった。社会党の反原発派議員の選挙で応援したこともある。
反原発活動家としての高木は、このように政治的には中立ではなかった。しかし、一人の人間のアイデンティティとは一つに決まるものではなく、重層的だ。この点、師匠であるLaurie E. Adkinの文献をお読みいただければ幸いだ。
執筆家としての彼は、パトロンの政治的イデオロギーに歪曲されることなく、falsifiabilityを兼ね備えた(もちろん、カール・ポパーによる科学性の定義の重要な要素だ)科学的文献を著した。今は亡き高木がリスペクトされる所以である。
引用をする時は、原文の通りに書かなくてはならない。それができない人は議論をする資格なし。
猿にはすっかり宿題を出されてしまったが、私の政治的立場は、「どちらかと言えば」という留保を付けている通り、ニューレフトそのものではない。但し、ヨーロッパにおけるニューレフト第一世代のE.P.Thomsonから大きな影響を受けたことは認める。
http://en.wikipedia.org/wiki/E._P._Thompson
今は、ドイツ緑の党の創設者の一人、Petra Kellyの立場と寸分違わないと言っておく。反共産主義の社会改革家と笑うなら笑って結構。
http://en.wikipedia.org/wiki/Petra_Kelly
それにしても、この文面は何だ?
「俺としては、左翼とか右翼とか言う前に、お前みたいな糞野郎は人間的に大嫌いだ。お前には一切の共感も同情も感じない。目障りだ。消えろ。それだけだ」
これで人並みに何かを主張したり、話し合ったりすることができるだろうか。これこそ、私がパスティーシュを試みた君の文体だ。
一つの考えを表明するには大きな努力がいる。そのことを君は知らない。「ギャング」という言葉を使って国家を語るには、一生をそのテーマの研究に費やすくらいの覚悟というものが必要だ。
それができないのなら、君はただのポピュリストだ。馬脚を露わしてしまった君には失望した。もう少し知的なのかと思っていた。
「ロシアもギャング、共産党もギャング」などと容易く語るではない。どこに定義のための努力があるのだ!
さて、寝るか。明日は6月。雨が降らず、もう少し暖かければ言うこと無しのシーズンだ。
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