得意とするところで失敗する

2011年6月23日日常コメント (2)

仕事に追われて日記も書けませんでした。社会人の方のテキストが非常に難しく、その準備が半分、高仁を読むのが半分と言う感じ。

ま、懸命の指導が功を奏して、どの生徒も中間テストの得点アップ。よかった。

さて、かなり前ですが、大阪万博のドキュメンタリー映画を観ました。石坂浩二がナレーターをつとめる、あの科学技術礼賛映画には寒気がしました。万博に電力供給をするというのが目的で原発の運転を間に合わせたということもありましたね。

戦中は、富国強兵の軍事力、戦後は、科学技術という得意分野で日本は敗れたということになります。

何でしょうね、あの盲信、欧米の技術を進化させたというプライド、そういうものが今回の福島原発事故を招いたとしか言いようがないのかも知れません。

しかし、高仁を読み進めるにつれて、そういう事情にも若干変化が生じました。特に、チェルノブイリ後、日本の原発技術者、専門家が、こりゃ日本の原発もダメだ、早く脱原発をしてください、という趣旨の手紙を高仁に寄せたとか。

いつか事故は起きる、それは確実だと思いながらも原発推進に携わる、そういう矛盾から虚無感に陥っていたといいます。本当なら辞職して脱原発運動に加わりたい、しかし、食べてゆけないという人々です。今もいるでしょう。

そう、非電化の試みですが、私の場合、朝、コーヒーメーカーを使うのを止め、ヤカンでお湯を沸かし、カリタでコーヒーをいれるようにしました。

ご飯も、電気炊飯器は止め、オカマで炊いています。必要な分しか炊かないので、保温ジャーも必要ありません。

電気を熱にかえるという無駄遣いは、可能な限り排除しました。電気アイロンも使いません。

冷凍食品は、原則として買いませんが、買った場合、自然解凍して、そのまま、あるいは、ガスコンロで焼いたり蒸したりしていただきます。冷凍庫は使いませんし、電子レンジも無用です。

電気調理器もクッキングヒーターも使いません。ガスコンロがあります。

エアコンはもともと無いので使わず、と。扇風機も無いし。ま、こういう場所だから使わないで済むのであって、暑いところで熱中症になるような場合はエアコンも使わねばならないでしょうが。

節電では、照明をLEDにしましたが、非電化できないのが、電話、パソコン、携帯、FAX、テレビ、ラジオなどの通信機器。この分野では、電化が文明なのですね。でも太陽電池パネルを付ければ、かなり節電できそう。電卓のように。

私の場合、どうしても手放せないのが電動歯ブラシ。ヘアドライヤーもか。

お湯も、本当なら太陽温水器を使いたいところです。夏だけですが。ここまでやって、それでも残った電化製品を並べると、大したものではありません。

節電から非電化へ。できることはたくさんあるような気がします。ささやかな試みですが。

本田真穂さんからメール。NYでゴキブリの洗礼を受けたとか。ネズミも出るらしい。
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