あと1日!

2011年8月5日 日常
ようやく金曜がやってきた。しかし、明日は仕事なのである。日曜は必死に休もうと思う。

屋根裏部屋は軽く30℃超。いい加減、ノートパソコンをと思うが、スペックに納得が行かず。

ここ数日、働きづめ。教えたり、通勤したりしている時間のほかに、教材調べとか、問題作成など、やることは山積。昨日は、暑い生徒宅で教えていて、フラッと・・・熱中症?

ファクスやメールでの質問も受け付けているのだが、これがバカにならない。いつメールをチェックしても、必ず質問が来ている。

それでも、PCを立ち上げる前に5分ずつ読んでいたフェミニスト本(作者は、いわゆるフェミニスト第二世代で、当時のフェミニズム現実路線、改良主義に反論する)を読了。以前にも書いた小倉千加子『セックス神話解体新書~性現象の深層を衝く』(学陽書房、1988年)だ。

現在、著述、講演活動に専念。心理学者でありながら医学博士でもある。

推薦には、上野千鶴子さん。

「あなたの”両脚のあいだ”にあるものを意のままにあやつっているのは、結局あなたの”両耳のあいだ”にある、あなた自身の思いこみでしかないことに気付くのです」

フェミニストは元気だった。今はどうなのか分からない。上野さんは、おひとりさまの老後について書いているようだし。

また、本書で取り上げられたケーススタディーには根本的誤りがあると指摘されている。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E5%80%89%E5%8D%83%E5%8A%A0%E5%AD%90)。両性具有(この言葉で適当なのか迷うが)のケースにも言及しており、彼ら彼女らの性も社会的に決定されると主張するが・・・

特に、野生児のケースについては、その”耳と耳のあいだ”にある脳に大穴があき、性格が一変したとされるフィニアス・ゲージ(Phineas Gage)のケースと同じくらいの危うさが漂う。(専門の方にはご教示いただきたい)

そういう点を除いても、読んでいて面白かった。

最初、フェミニストとして生きることは何と不幸なのかと思わされる。気付いたばかりに、世の中、女性にとっては不幸だらけ。

しかし、気付かない女性の方がもっと不幸なのだ。一行でまとめると、そういうことになる。

黒澤亜里子さんのあとがき通り著者は「生物学的決定論」を否定するのである。生物学的に女性だから女性になるのではないという点には納得だ。今ころ何をという感じだが、私にとっては新鮮であった。

最後あたりで触れられる、人間は幸福を求めるのだが、幸福だと思う人は一人もいない、心理的な問題を非心理的な物に帰属させ納得しようと思う。実を言えば、いや、この辺から、面白くなるのです。

女性は、祖先、水子(自分とは直接対面しない他者)、家相、墓相、地相、印相、生年月日、干支、人相、手相、血液型(私はこれを信じるが)など、自分の意思と何ら関係ないものに不幸の原因を求める。

まさに、今、一番、潤っている産業がこれらに関係している。これが女性の生きる「劇場」なのだと。抜け出さねばと。

知的エンターテイメントとしては大変面白い。the making process of womenか。それを突き詰めていくと何処に漂着するのかという疑問も残るが。

生物学的に男性として生まれたから男性になるわけでもないので、そちらのことも考えて欲しいとは思う。

女性は如何にしてフェミニストになるのか。ここも謎だ。

フェミニストは、どのような最期を終えるのだろう?一瞬、フェミニストで美術史家の千野香織さんのことを思い出す(ある記事の受け売りだが)。彼女の著書は全く読んでいないが、これを機に読んでみよう。ぺトラ・ケリーの最期も残念だった。

フェミニストとしての生き方は大変興味深い。しかし、そこから何が生まれるのか。アイディアか現実か。とても良い刺激になった。今後、このテーマで、更に読んで行きたい。

高仁著作集は第3巻4分の3くらいまで。急がねば。

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