今日は最高気温13℃。晴れ。秋は、注意していなければ、あっという間に冬将軍に負けてしまう。夕方、セルフでガソリンを入れている時、本当に寒かった。

日曜だというのに、生徒宅までの運転ルートを確認してきた。昔、高校の通学に使っていた道路を通るので、懐かしくなってしまった。

故郷に戻ってくるとは夢にも見ていなかったので、こういうことが実に新鮮。途中、数年前に一度食べたカレー屋さんを発見。ここは本格的カレー。また行こう。

時間を計ると10分程度。生徒宅は、どちらも近所だった。

その後、図書館へ行き、『高木仁三郎著作集』第5巻を返却し、読みそこなっていた第4巻を借りる。原発のABCを学ぶには最適な図書なのだ。

ついでに児玉竜彦氏の『内部被曝の真実』をリクエストしたところ、もう既に2名がリクエストしているとのこと。借りれるのは早くて今月末だろう。

最近、髪のセッティングが面倒くさくなってきたので、床屋に寄る。すっきりした。

お次が、書店で、頼まれていた教材選び。安価で効果的な教材は、そう簡単に見つからない。教育にはお金がかかる。親御様、そう諦めてください。

その本屋で映画『チェルノブイリ・ハート』のポスターを発見。プリンス劇場という小さな映画館だ。十勝でも観れるのかと驚いた。早速、水曜日に行くことにした。今頃という気もするが。

チェルノブイリ原発事故後のベラルーシで、新生児の心臓に穴があくという放射線障害が多発している。新生児の85%が何らかの障害を持つ。重いドキュメンタリー映画だ。

これが日本の未来だとは思いたくもない。しかし、観ておかねば。

このドキュメンタリーが上映される一方で、ブラックジョークとしか思えない出来事が起きた。

鹿児島県出水市が、福島第一原発事故後の脱原発を求める市民運動を記録したドキュメンタリー映画「脱原発 いのちの闘争」の上映に公共施設の利用を許可しなかったのだ。
http://www.asahi.com/national/update/1001/SEB201110010078.html

この施設の規定では「特定の宗教や政治団体の宣伝及び勧誘の色彩の強い利用目的と認められる場合」は不許可にすることとなっている。

もはや首相が脱原発は国民のコンセンサスと呼ぶ時代である。市は「脱原発 いのちの闘争」というタイトルだけで、この規定にひっかかると判断したらしい。

それなら、経済産業省と電力会社の「やらせ説明会」の方が、よほど「特定の政治団体(ええ、経済産業省と電力会社は政治団体ですとも)の宣伝及び勧誘」だろう。

驚くことはたくさんある。「緊急時避難準備区域」が、除染(計画されている除染が本当に有効なのかという点に疑問を抱いていますけれど)も済んでいないにも拘わらず解除されるという不思議。

帰りたくない人は帰らないでくださいと祈るしかない。

そして、NYで700人の逮捕者を出すデモ。アメリカ政府が救済したのは、銀行、保険会社、自動車会社といった大手ばかりだった。

デモクラシーの国アメリカで、中東デモを見倣った示威行動が起きるとは、9.11テロより驚きました。平和的なデモでしたが、こんなに逮捕者が出るなんて。中国じゃあるまいし。
http://www.youtube.com/watch?v=4ULCscrilZ8

何か、こう、歴史の曲がり角にきているのかな、とは思います。世界全体が平和であったことなど一度もありません。今度は、いわゆる先進国が不幸の舞台になろうとしているのでしょうか。


コメント

絆創膏
絆創膏
2011年10月2日22:20

「チェルノブイリハート」は直視するのがとてもつらい映画ですが、日本の将来はああなるかもしれないので、見ておいて損はないと思います。

9/11の日本の反原発デモでも12名か13名もの逮捕者が出ましたし、資本の論理の下で民主主義がどうあるべきか問われている時代かもしれません(ぅ・ω・)ぅ

慧右介
2011年10月3日12:58

チェルノブイリハートなる映画があったとは驚きです。
私が住んでいる高知ではこういうドキュメンタリー映画はなかなか上映されません。
それだけこちらの人間は無関心な(関わりたくない)のかもしれませんが・・・。

隣の愛媛に原発があり、数十年以内に南海大地震が起きる可能性がある以上、福島の事故はまさに「明日は我が身」ではないかと私は考えます。
それらを踏まえた上で是非とも鑑賞したい映画ですね。

lister
2011年10月3日16:09

☆アベカン@10/5「ヒラく宇宙ポケット」さん

どうせ観るならハッピーエンドのハリウッドムービーがいいですよ、そりゃ。でも、そんなことでは済まされない時代に入ったということですね。「チェルノブイリハート」は心して観てきます。

資本の論理は大変難しいです。民主主義も幅の広い概念です。しかし、ポスト・アメリカの時代というか、アメリカをモデルにすることができない時代に入ったというのは確かでしょう。

lister
2011年10月3日16:21

☆慧右介さん

本当ですね。高知でこの映画を上映している劇場は見当たりません。きっと、関わりたくない人々が多いのでしょうね。

私も、わざわざ「悪夢」を観に行きたくはありません。ここにも泊原発があり、たまたま3.11で被害が出なかっただけのことです。「明日は我が身」のお気持ち、共有します。

チェルノブイリ・ハートについては、後日、感想などを日記に書きたいと思います。いつか、ご覧になれるといいですね。

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