ベトナム

2011年11月2日日常

今月、イトコがベトナム旅行に行くそうだ。彼女のようなカタギの仕事に就いていれば、こういうホリデーも可能だったのに。

スウェーデンRPIで一緒だったベトナムの同僚が、今や、ベトナム共産党の幹部になっている。クリスマスカードを交換する程度の関係になってしまったが。

カー(Ca)と呼んでいたが、こいつがめちゃめちゃ頭の切れる男で、こういう人材をベトナムは持っているのかと恐れ入った。

スウェーデンの前はソ連に留学し、ポーランド娘と交際。帰国後、ベトナム人の女性と結婚。RPIにいる時は、妻と子供をスウェーデンに呼び、１人用の学生寮で生活していた。

「家族を持つことが一番大事だよ。欲を言えば、もっと若いうちに結婚しておけばよかったと思うけど」

と、有り難いアドバイスをくれたっけ。その奥さんが作る生春巻きなどのベトナム料理がめっちゃ美味しくて、これは、中国の友達の奥さんが作ってくれた中華料理にも言えることだが、家庭料理ほど美味い物はないのである。

巨額の資金を投下してアジアンナイトというパーティーを開催したが、カーは、何とビートルズを歌ってくれた。それが、今じゃ共産党幹部か。

後、イギリスのエジンバラ大学で科学技術政策論のPhDを取得。頭がいいだけじゃなくて、人間的にも魅力的な奴だった。

そのベトナムに原発を輸出する日本。ベトナム側に対する見返りはたっぷりあるようだが。ベトナム人看護師の日本への受け入れとか。

カナダでクローン病が発見されたわけだが、行った病院の看護師のほとんどがフィリピン人だった。彼女らの英語は、はっきり言って一般的カナダ人よりきちんとしていた。

それはともかく、フクシマを起こした日本から原発を買うなんてベトナム共産党も愚かだと思う。エンジニアの養成も日本で行うらしい。共産党が一党独裁をしている国にロクなのはない。

日本の原子力独自技術というのは成功したためしがなく、欧米と比べれば、日本は明らかに原発後進国だ。可哀そうに。

最近の原発関連ニュース。

http://mainichi.jp/select/jiken/news/m20111101k0000m040041000c.html
東海再処理施設：腐食穴　事故の国際評価「レベル１」に

まだ再処理なんてやっていたんですね。原発の燃料はワンス・スルーで廃棄するのが先進国の常識。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111102-00000173-yom-sci
福島第一原発２号機、臨界か…ホウ酸水注入

読売新聞 11月2日(水)8時13分配信

放射性物質キセノンが検出された福島第一原子力発電所２号機（９月２９日）＝東京電力提供

誤観測だったなんて言い始めていますけど。

放射能なんて大丈夫、低レベルの放射線は却って健康に良いなんて「元気組」がそろそろ出始めていますが（週刊ポストも同じ論調）、「人体実験」でも動物実験でも、放射線（かなり低レベル）が癌や白血病を引き起こしています。

６０歳を越したような老人は大丈夫でしょう。しかし、未来を担う若い世代が、癌や白血病で死ぬのは避けたいですね。人間、ポックリ逝くか、老衰がいいのであって、癌や白血病で若死にというのは誰も望まない。

危険は可能な限り避ける。これが基本でしょう。