オーストリアの友人が、ユーロに両替するなら今日だ!とメールを送ってきたので、銀行へ行き、1,000ユーロほど替えた。

レートは1ユーロ104円くらいで、103円台までいった先週に比べるとやや円安。

それはそうと、私の行った銀行のレートが悪すぎて(1ユーロ=111円)、余り得をしたという気持ちにもなれない。111,300円で1,000ユーロをゲット。

帰ってきたら、その友人から、すまん、今朝のメールは間違いだった、1,000ユーロ9万円台に暴落するかも知れないとメールあり。

今さら遅いだろ!それに円高がいつまで続くか分からないし。実体経済を考慮すれば、日本円こそ暴落してもおかしくない。

とにかく、君が手にするのは、同じ1,000ユーロなので心配するなと返事。ユーロの束をトランクケースの中にポンと入れる。

さて、人間、縁のある人と縁のない人の二通りだ。それは、私が、シアトルから恋人の待つロンドンへ向かう最中だった。クリスマス休暇。

私は、長距離の機内では、CAに食事も運ばないようお願いし、熟睡することにしている。窓側で。

ところが、隣りに座った乗客が、極めて饒舌な人で、まさに口角泡を飛ばすと表現するに相応しい。どうして何時間も話し続けられるのだろうと閉口。

ヨーロッパの友人には、飛行機の中で眠れないという人が多い。信じられない。

船の沈没なら泳げるし、列車事故なら走って逃げられる、でも、飛行機が墜落したら為す術がないと、などと言う。

しかし、私の隣りのアメリカ人は、眠れないというよりは、もともと話すことが好きで、しかも、幸せの絶頂にあったのだった。

彼にはデンマーク人のフィアンセがおり、両親に挨拶したら、一緒にアメリカへ帰って結婚する予定だった。ロンドン経由でコペンハーゲンに行くのだろう。

ブロンドで、ビューティフルなブルーアイズで、いかに彼女が美しいかを何回も何回も話す。

そうか、そうか、よかったなと頷くだけで疲れる。食事ブレイクでしばし休憩した後、また話続けた。

彼女は英語がペラペラで(嫌味か?)、アメリカでも、どこの州出身ですか?と言われるほどだと。

そうか、そりゃよかったな、に尽きる。

もう終わりだなと思ったら、自分は、ワシントン州に住んでいて、ガンコントロールに賛成だと。

5人家族、自分以外、全員、ピストルを持っているが、アメリカも改めた方がよい、もっと安全な国になるべきだ、だから、自分だけはピストルを持たないことにしていると。

ご立派だ、大賛成だ、というと、彼のテンションは上がり、更に話し続ける。悪夢だ。

こうして、私は一睡もできない状態でロンドンへ到着したのだった。彼女の部屋に着くや否や、悪い、ちょっと眠らせて、という始末。

クリスマスシーズンを無事に終え、1月1日、カナダへ向けて帰る時である。ぬぉ~!同じ機内に彼がいる!こちらに気づき、手を振っている。

幸運なことに、今回は、席が離れており、何より、彼はそのビューティフルなフィアンセと一緒だったのだ。

確かに美しい人だった。ただ、何故彼が私に手を振っているのか理解できないようであった(笑)

こんな偶然があるだろうか!いや、未だかつて無い。シアトルに着くまで、彼はフィアンセにずっと話し続けたのであろうか。

おかげさまで、私は、ぐっすりと眠って、最高のコンディションでシアトルを経由し、エドモントン空港に戻ったのである。


今日は、二人教える。あと1時間で出勤だ。帰りは10時半。頑張ろ。







コメント

ひこの
2011年12月2日16:25

ははは、それは災難?でしたね。
これがまだ女性ならば…(笑)
しかしまた乗り合わせたとは、縁がありましたね!

lister
2011年12月2日22:40

☆ひこのさん

あはは、女性ならば歓迎だったかも(笑)

いや、本当に悪夢の再会でした。

もしフィアンセが一緒でなければ、私は
飛行機を降りたかも(笑)

lister
2011年12月2日22:41

訂正です。「アルバータ空港」ではなく「シアトル経由でエドモントン空港」の誤りでした。すみません。

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