ルンド2 ジョーは本当にイイ人
ルンド2 ジョーは本当にイイ人
ルンド2 ジョーは本当にイイ人
書き忘れたが、コペンハーゲン空港からルンド(スウェーデン)に向かう電車の中、私は何度も車掌に「ここがルンド駅ですよね」と尋ね、「そうです、ここがルンドです」という答えをもらい、更に、周りの乗客数人に、私が降りるのはルンドであることを入念に確認して下車した。

ぬぉ~!デカい駅だ!いつの間にルンドはこんな都会になったんだ?と驚き、友人のジョーに「今ルンドだけど、すごく変わったね。自分がどこにいるか分からない」と電話した。

「出口の名前を言えるか?」というので、%$&#”と適当に発音すると、「そこはマルモだよ。駅を一つ飛ばしたんだよ。今すぐルンド行の電車に乗ってくれ」と。

チケットも買わず、慌ててルンド行の電車に乗る。車掌がやってきて、スウェーデン人には厳しくチケットのチェックをするのだが、私の所に来ると、ああ、また東洋人か、という表情をしてパス。

ラッキーというか、彼は言葉も通じない心細い東洋人の旅人に何回も出会ったのだろう。車内でチケットを買ったってよかったのだが、いや、そうすべきだったのだが、もうルンドに着いてしまった。

それにしても「ここがルンド駅です」と言ったあの車掌、何を考えていたんだろう。この車掌にしても。少し悲しくなる。

ようやくジョーと再会。夜10時をまわっていた。予定では8時過ぎにルンド到着の予定だったのだが、前回書いたように、飛行機が30分近く遅れて、更に、このアクシデント。

次の日、気持ちを立て直して、ジョーと奥さんに浴衣をプレゼント(写真1)。凄く喜んでくれたが、これまで一度も浴衣を着たことのない私は、帯の結び方などの細かい点は、これ全て想像。

準備不足だった。全く休みのない4週間を過ごして旅立ったのだから、いざ旅となると、何でもかんでもアドリブ。

学生の時は、他の国からの留学生とほとんどの時間を過ごしていたので、今回、ジョーの家族に迎えられて、カルチャーショック。これがスウェーデンの家族というものか(写真2)。

ま、ジョーはアメリカ人(祖母祖父がスウェーデン人)だったのだが、スウェーデンに帰化したので、この家族はアメリカとスウェーデンのカクテルだが。

とにかく家族の絆が強い。もう家族で何回も何回もハグするし、会話を聞いていても、ものすごい心遣い。

親が子供を虐待するとか、子供が親を殺すとか、そういうことが日常となった日本からスウェーデンに飛び込むと、これがスウェーデン社会の礎かと驚くことしばし。もちろん、スウェーデンの全ての家庭がこうだとは思わないが。

ルンドには日本人女性のオルガニストがいて、ジョーの娘さんのソフィーが、彼女から日本文化について色々と学んでいる。

折り紙のレクチャーを受け、久々に鶴を作った(写真3)。段々と思い出したが、折り紙なんて子供のころを除けば、全然嗜んでいない。ジョー一家の折鶴にくらべ、私の作品は本当に不細工だった。

外国で日本文化を学ぶ。これもまた善し。次回は、オスロでの出来事を書きたいと思います。


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