十勝では涼しい日々が続いている。一方、初めて日本(広島)を訪れたスウェーデンの友人は、その暑さに驚いている。そんな暑い日に原爆が落とされたことを想像できるだろうか。

それはそうと、8月1日、福島、東京、金沢の地検が、東電や政府関係者に対する業務上過失致死傷容疑などでの告訴・告発を受理した。

具体的には、東電の勝俣前会長や斑目原子力安全委員会委員長(二人とも、フクシマが起きてから随分長く逃げ回っていたな)が刑事責任を問われるようだ。

多くは期待していないが、被害者救済を求める民事裁判には良い影響を与えるかも知れない。

じゃ、フクシマ発生直後、関係者が何を考え、何を行い、何を語っていたかという証拠たる東電テレビ会議の公開はどうなっているのか?

東電は、都合の悪い人物の姿にモザイクをかけ、都合の悪い発言の音声に「ピー音」を入れるということを条件に、3月11日午後6時30分から16日午前0時までの150時間30分(音声があるのは49時間のみ)の映像を「公開」することにした。

ただし、報道機関の記者(各1名)の視聴時間は計30時間程度に制限し、許可なしの人名は公開しない、録音・録画は許さないという条件に同意しなければ取材をさせないという制限付き。

その代わりに(笑)、報道しても良い映像・音声は、東電が編集したダイジェスト版で提供すると。

これには批判が強く、東電は、視聴時間を30時間から1ヶ月に延長、記者の数も1名限定から、大手は2名、提供するパソコンも2台、ネット系の弱小メディアには、やはり記者1名、パソコンも1台提供すると修正。

しかし、許可無い人物の個人名は公開しないこと、録画・録音は禁ずるという条件は頑迷に貫いた。16日午前0時以降の映像は公開しないとも断言。15時間30分に及ぶ映像を2人や1人で取材しなければならない記者には気の毒。物理的には全部視聴できることになるが。

独裁政権、共産政権なみの情報統制となった。まさに旧日本軍である。

その他に気になったことは、

1)2030年度の原発依存度を0%、15%、20~25%の3択から選ぶことに関して、経済省資源エネルギー庁の原子力政策課長が、内閣政府原子力委員会の近藤駿介委員長に「(原発)慎重派を勇気付ける材料とはなっても、原子力を維持する材料にはならない」というメモを渡していたこと。

2)仙谷由人や細野豪志原発相が、3択のうち、「15%が検討の軸」と発言していること。

3)線量計に鉛を巻いたり、更には、線量計を付けない作業員が福島第一原発で働いているという事実。全く特攻精神である。

今日は日曜日。風呂に入った後、片道1時間の生徒宅へ向かう。


コメント

ミハーハハ
2012年8月6日9:54

それにロンドン騒ぎで、16万の仮設住宅の人たちのこと、忘れられてますよね、最近。

lister
2012年8月6日15:12

☆ミハーハハさん

パンとサーカスでしょうか(笑)

オリンピックも楽しんでいますが、16万人のことは忘れたく
ないですよね。

エネ聴取会とか討論型世論調査なんかもやっていますが、聞く
だけ聞いて、世論と常に逆を行く政府(何政権かもう分からな
い)です。

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

日記内を検索