何だか最近、8月15日は「敗戦記念日」と呼ばれず「終戦記念日」に統一された感がある。しかし、二度と「負け戦」はしないという意味を込めて「敗戦記念日」が良い。

私自身、どこへ行っても、日本人は世界の敵のような扱いを受け、戦後の興隆を嘲笑われて、さんざん嫌な思いをしてきた。ドイツ人の方がまだマシだ。

ルーザー(敗者)になったのは私のせいではない。祖父母の代の日本人がマヌケだったからだ。昭和天皇を現人神と崇め、旧日本軍のい言いなりになっていた愚民たちの所作だ。

で、今は?知識人の中には、未だに、日本人を愚民と呼ぶのがいる。そうかも知れない。けれど、彼らもまた愚民の一人だということを忘れている。

スカパーやNHKでは、第二次世界大戦特集をやっている。観ている暇はほとんどないので録画している。しかし、その映像がカラーであることには正直驚いている。

パールハーバー奇襲の様子など、何の準備もなしに、よくあれだけ完璧に撮影していたものである。はい、これだけやったからには、日本に反撃して当然ですよ、というアメリカ側の証拠作りだったのではとすら疑ってしまう。

映画「ビルマの竪琴」を観て印象に残ったのは、イギリス兵の犠牲者は、一人ひとり棺に納められ、ユニオンジャックを身にまといながら帰国するのに、日本兵は、死んだらそのまま、蛆がわいて白骨化するまま放っておかれたということだ。

しかも、イギリス軍は、日本人の犠牲者が出れば、病院に運び、死ねば賛美歌を歌いながら亡骸を墓に葬ったということだ。

所詮、負け戦だったのだから仕方がない。そう割り切るべきかも知れないが、何故、もっと早く降伏しなかったのか。この点については、まだまだ学ばねばならないことが多い。

原発に関しても、特に、フクシマ棄民が象徴しているが、日本人は、チェルノブイリの「ソビエト」人より酷い扱いを受けている。先ず国民ありき、ではなくて、原発の維持が原発ムラ旧日本軍の関心の対象のようだ。

聴取会やパブリックコメントなどで明らかにされた世論の解析をどんな「専門家」にさせるつもりなのか。結果が明らかなだけに、そういうことは選挙で国民に直接問えと言いたい。

これから、その祖父母の墓参りだ。彼らもまた犠牲者だったのだろう。それには違いないが、彼らが侵略した国の国民にとって、そして、言われなき差別を受ける私たち戦後生まれの日本人にとって、明らかに加害者だったのだ。


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