今日も、一言、「あたあた(熱熱)」。

平安時代のころ、「熱い熱い」は「あたあた」と言っていたらしい。ま、「暑い」ことを「あた(熱)」と言ったのかどうかは不明。

この言葉の典型例として、マラリアで死んだとされる平清盛のうわごとがある。

平家物語の原典には「身中熱スルコト、火燃(ユル)ガ如シ・・・宣フ事トテハ熱熱(あたあた)ト計也」とあるらしい。

湯船に水をはり、清盛を中へ入れると、たちまちお湯になったとのことで、平家物語にはよく出てくるこの種の誇張に笑わされるが、清盛の最期を笑うのは不謹慎なので、そうかそうかと。

マラリアは日本でも珍しい病気ではなかったらしく、1962年くらいまでは発症例が多かったとのこと。

私は、南米旅行に行く時、マラリアの予防薬をもらい、道中、服用したが、飲むとものすごく疲れた。肝臓への負担が大きいらしく、途中で捨てた。こうしてピンピン生きているということはマラリアには罹らなかったのだろう。

もう暑いでは済まない一日、古語の「あたあた」が新鮮な響きをもって蘇った。


コメント

ミハーハハ
2012年8月22日23:36

十勝でも「あたあた」なんですか。こちら(福岡)は夕方の雷雨ですごく涼しくなりました。あたあたってなんだか気にいっちゃいました。今日の夕方紫式部物語を読んで、ちょっぴり気持ちが平安時代にいってたところでした。

lister
2012年8月23日9:59

☆ミハーハハさん

ええ、北海道も内陸部は35℃を超えることが珍しくありません。

福岡には一度行ったことがありますが、河豚のから揚げを食べた
ということは夏ではなかったような・・・。

私も「あたあた」が気に入ってしまいました。どこか風雅で、何
よりかわいいですよね。

紫式部物語、風流です。

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