米スリーマイル原発が緊急停止、過去1カ月で2度目
CNN.co.jp 9月21日(金)9時40分配信

(CNN) 米ペンシルベニア州のスリーマイル島原子力発電所で20日、原子炉冷却ポンプに不具合が発生し、原子炉が緊急停止した。米原子力規制委員会(NRC)が明らかにした。

同原発を運営する電力大手エクセロンによると、同日午後2時20分ごろ、1号炉が自動停止した。この過程で蒸気が放出され、近隣住民には大きな物音が聞こえたが、一般に危険が及ぶことはないとしている。

NRCによれば、4基ある原子炉冷却ポンプのうちの1基が機能停止したとみられる。残る3基が作動していても、異常が検出されればシステムが停止する仕組みで、NRC報道官は「原子炉の安全システムが設計通りに機能していることを示すもの」と話している。

同原子炉の緊急停止は過去1カ月で2度目となる。8月22日には加圧水用の加熱装置に問題が見つかり、この装置の交換が行われた。検査の結果、残る2つの装置に問題はないと判断し、9月5日に原子炉の運転を再開していたという。

加圧水型のスリーマイル島原発は1974年から運転を開始し、約80万世帯に電力を供給できる能力がある。エクセロンによると、20日の緊急停止による停電などは起きていない。

同原発は1979年の事故で2号炉が炉心溶融を起こした。この事故は現在に至るまで、米国史上最悪の原発事故となっている。


プラス

東京電力は12日、福島第1原発4号機の使用済み燃料プールの冷却装置で午後2時44分に警報が作動し、装置が停止したと発表した。現場で水漏れの有無などを確認中。当時の水温は28度で、冷却停止中の上昇は毎時約0・5度とみられ、急激ではないとしている。

 プールの中には使用済み燃料1331本が貯蔵され、熱を発し続けている。装置はプールの水を引き出し、冷やした上でプールに戻す仕組み。警報が作動したのは水を冷やす機器の付近で、水漏れや異物の混入などの可能性が考えられるという。

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