http://class.eiga.com/

ここのところフランス映画ばかり観ている。この映画、私は、最後の最後あたりまで、ドキュメンタリーだと信じて疑わなかった。同時に、それにしては、生徒がカメラを意識していないな、と不思議だった。

日本で言えば、金八先生、ヤンクミ、あたりを思い出すが、決定的に違う。生徒が「演技」をしていないのだ。

13~14歳と言えば、日本では中学生だ。もちろん、日本の中学校だって、場所によれば、人種も文化も違う生徒が集い、地球村そのもののようなクラスがあるだろう。

しかし、このクラスはものすごいのだ。一体、どういう教師なら収拾をつけられるのか・・・と考えていたら、日本の学級崩壊を思い出した。

日本なら、まず、間違いなく、学級崩壊のケースだ。モンスターペアレンツが出てきて、教師がウツになり、全てを投げ出す。

大阪で塾の講師をしていた時、どうして塾にくるの?と生徒に聞いたところ、学校では授業にならないから、と答えた生徒が何人もいた。時に、塾の学級崩壊かと危ぶんだこともあった。

出演する教師も様々である。何度もめげながら、タフに、教室へ戻っていく者もいれば、問題児は退学(中学に退学があるのだ)させればよいと主張する者もいる。

全て揺れ動く教室、職員会議、親子面談・・・先が読めないスリリングな展開だ。そして、決してハッピーではないエンディング。

しかし、それが、教育の現実であり、ギリギリの中で、教師も生徒も、時に戦い、反抗し、和解し、裏切り、絶望し、投げやりになり、怒り、そして微笑むのであった。

終わりあたりで、生徒が急に「よいこ」になる印象は否めないが、全体として、アメイジングなフィクション映画である。

邦題は「僕たちの学校」となっているが、男子生徒だけのクラスではないので、「うちらの学校」なんかにすると良いと思う。この映画の鍵は「言葉」だから。

今日から、また仕事。頑張るぞ!

コメント

ミハーハハ
2012年10月3日17:45

レンタルやさんで見て、きになっていた映画でした。今度見てみます。フランス映画といえば、「最強のふたり」はよかったですよ。ご覧になって?

lister
2012年10月4日9:35

☆ミハーハハさん

素晴らしい映画でした。是非、ご覧になってください。

ハリウッドでは作らない類の作品ですよ。

「最強のふたり」は、近々、スカパーで放映されるよう
です。面白そう(謝)。I’ll check it out!

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