また生徒が増えた。しかも受験生。
1月や2月からスパートをかけて合格すると信じている「親」が不思議でたまらない。
中には、塾にも家庭教師にも頼らず、自分でコツコツ勉強をしていて、あとは、入試の実戦力をつけるだけという子もいる。
しかし、そういう生徒に出会うのは稀だ。大体が、基本すらできていないのに、1~2ヶ月で得点の大幅アップをお願いされるケース。
今回の生徒も、1~2年の時、全く勉強をしておらず、砂上の楼閣で、かろうじて3年生で習ったことは覚えてるというタイプ。
会社の方針は、どんな生徒さんでも引き受け、入試が終わったら、結果も聞かず引き揚げるというものだ。
しかし、この生徒の両親は、4月まで指導を依頼している。入試に失敗しても、そそくさと逃げはさせないぞ、という強いメッセージだ。恐い。
幸い、この生徒さんの場合、もともと頭が良くて、教えたことはスポンジのように何でも吸収してくれる。
最終の学力テストの結果に20~30点を加えて、入試の得点力で内申のランク不足を補えそうだ。志望校も、そんなにレベルは高くない。
それは不幸中の幸いだったが、一回の授業が3時間。その前にも生徒がいる。冬道の運転もしなければならない。
授業の最後あたりは、こちらがヘロヘロだ。しかし、彼は果敢に問題を解こうとして質問を浴びせてくる。
凄い集中力。これで1~2年の時、勉強をしていれば、十勝の進学校には、どこでも合格できただろう。
こちらもやる気を出そうとするが、何せ、体力、集中力が続かない。そこへきて、来月からは、唯一の休日である日曜日も教えることになった。
しかし、指導の仕方ひとつで、高校入試という、人生の大きな岐路が決まってしまう。
色々ボヤいたが、この仕事の山場である2月は、どうしても乗り切らねばならない。
中学の教師も建前はそうなんだろうが、家庭教師に体罰は許されていない(困ったことに、体罰をしてくださいという親がいる)。
塾では、宿題を忘れたりすれば、大抵の場合、テキストで頭を叩くくらいのことはやる。
生徒も、そのくらいは当然だと思っている。私の生徒の大半が、教師による体罰は当たり前と感じている。今回の生徒もそうだ。
その生徒によれば、昨年、通っている中学校で、ヤクザの息子が先生の目を拳で殴り、失明させて、刑事事件となったらしい。
体罰も、違う角度から光を当てれば違う実態が浮かび上がる。
私が敬服したのは、あるミッション系の大学で、学生による不正の責任をとって、学長が自らの手を鞭で叩いて、吹き出る血の前で学生に反省を迫ったという話だ。
体罰のことについては、いずれ。
1月や2月からスパートをかけて合格すると信じている「親」が不思議でたまらない。
中には、塾にも家庭教師にも頼らず、自分でコツコツ勉強をしていて、あとは、入試の実戦力をつけるだけという子もいる。
しかし、そういう生徒に出会うのは稀だ。大体が、基本すらできていないのに、1~2ヶ月で得点の大幅アップをお願いされるケース。
今回の生徒も、1~2年の時、全く勉強をしておらず、砂上の楼閣で、かろうじて3年生で習ったことは覚えてるというタイプ。
会社の方針は、どんな生徒さんでも引き受け、入試が終わったら、結果も聞かず引き揚げるというものだ。
しかし、この生徒の両親は、4月まで指導を依頼している。入試に失敗しても、そそくさと逃げはさせないぞ、という強いメッセージだ。恐い。
幸い、この生徒さんの場合、もともと頭が良くて、教えたことはスポンジのように何でも吸収してくれる。
最終の学力テストの結果に20~30点を加えて、入試の得点力で内申のランク不足を補えそうだ。志望校も、そんなにレベルは高くない。
それは不幸中の幸いだったが、一回の授業が3時間。その前にも生徒がいる。冬道の運転もしなければならない。
授業の最後あたりは、こちらがヘロヘロだ。しかし、彼は果敢に問題を解こうとして質問を浴びせてくる。
凄い集中力。これで1~2年の時、勉強をしていれば、十勝の進学校には、どこでも合格できただろう。
こちらもやる気を出そうとするが、何せ、体力、集中力が続かない。そこへきて、来月からは、唯一の休日である日曜日も教えることになった。
しかし、指導の仕方ひとつで、高校入試という、人生の大きな岐路が決まってしまう。
色々ボヤいたが、この仕事の山場である2月は、どうしても乗り切らねばならない。
中学の教師も建前はそうなんだろうが、家庭教師に体罰は許されていない(困ったことに、体罰をしてくださいという親がいる)。
塾では、宿題を忘れたりすれば、大抵の場合、テキストで頭を叩くくらいのことはやる。
生徒も、そのくらいは当然だと思っている。私の生徒の大半が、教師による体罰は当たり前と感じている。今回の生徒もそうだ。
その生徒によれば、昨年、通っている中学校で、ヤクザの息子が先生の目を拳で殴り、失明させて、刑事事件となったらしい。
体罰も、違う角度から光を当てれば違う実態が浮かび上がる。
私が敬服したのは、あるミッション系の大学で、学生による不正の責任をとって、学長が自らの手を鞭で叩いて、吹き出る血の前で学生に反省を迫ったという話だ。
体罰のことについては、いずれ。
コメント
わが子に限っていえば浪人させて良かったです。(結果はまだでてませんがね)
そうでしたね、浪人されたんですね。人生、一度は挫折しておかないと
いけないと思います。二度、三度は多すぎますが。
高校生向けの塾や予備校の講師は、サラリーが学校の先生とは比べ物に
なりません。
しかも、受験で高得点を取るためのことだけを教えれば良いわけです。
確かに受験のプロですが、浪人生までを含めると、学生が塾や予備校の
講師に接している時間というのは、親や学校の教師よりも多いと思いま
す。
私自身、大学受験で浪人したのですが(第一志望校には見事に落とされ
ました・・・笑)、塾や予備校の講師は、意外と人生何ぞやなんてことを
授業中に話しており、今でもその人生論が役に立っています。