あれは昨日の夜11時半ころだったか。余程のことがなければ目を覚まさない私が遂に空ろな眼で寝床を這い出た。
ここは地震が多い。地震には慣れていて、そのうち止るだろうと高をくくるのが常である。
今回は違った。激流でカヌーを操る時のように、横の波、縦の波が次々とよし押せる。これは避難すべきだろうと直感がはたらいた。
幸い、外へ出た時には地震も止んで、何とか助かったが、テーブルの下へもぐるなどという正道はすっかり忘れていた。
もし、もしもである、家が崩れるとか、火災が発生したなどという場合、私は、パジャマ姿で零下20℃近い外に放り出されるところだった。
だとしたら、裸足のまま避難所である小学校の体育館まで歩き、毛布が到着するのを待たねばならなかっただろう。
考えただけでもゾッとする。
恐る恐る家の中に入る。雑誌や本や教材など、机の上に置いていたものは見事に崩れ、床は歩く道もない。
それでも、1階は大したこともなさそうだ。地震で自動停止したストーブをつけなおす。
そして、2階へ。あれ~、もし~!酒井和歌子さんとアグネス・ラムさんの額縁が床に落ちている!積み上げておいたDVDケースもちりちりばらばらに!
幸いなことに、AV機器のタワーは健気にその姿をとどめていた。全財産である。
隣の部屋へ。オークションの落札物を積み上げてあるテーブルの上は散乱し、大量買いしたDVDやブルーレイのメディア、DVDケースの入ったダンボールは崩壊。
私、左の肩が痛くて、最近、左手をあげることもできない次第。重いダンボールなど動かせない。
札幌のイトコから大丈夫?とメールが入る。私も、母も、グリーンも、怪我することなく生きていますと返信する。
明日は大掃除だなと覚悟して、もう一度寝た。断捨離をしている夢を見る。
大事に至らなくてよかった。それにしても、日ごろの地震に対する心構えの甘さを痛感した。
子供の頃は、何かあった時に持ち出すもの(今となっては覚えてもいない)を風呂敷に包み、枕元に置いていたものだ。
危機感の欠如とは恐ろしいものだ。天災はあるかも知れないが、当面ないだろうと仮定して暮らしているのが現実である。
人々は先祖からの言い伝えを忘れて、海岸線ぎりぎりの所に家を建てるなどというのもそうだ。
ところが、よく考えると、天災を離れても、私達は、危険を知りながら利便へ走っている。
飛行機の事故は必ず起きる。何年に1回くらいか、乗り合わせが悪ければ、ほぼ確実に死亡する。
自動車も、日々、死亡事故と隣り合わせだ。トンネルの崩落だってある。列車の事故もあるな。
それでも、まあ、大丈夫だろうと、便利な方法を選ぶし、そうしなければ生活が成り立たないようになっている。
天災、人災、どちらが起きても生き延びる術など持っていないし、他人様に迷惑を掛けない準備ができているという自信も全くない。
防寒着、水、非常食、ラジオ、銀行通帳、健康保険証、懐中電灯などくらいは、バッグに詰めて、すぐ持ち出せるようにしておかねば。
唯一、地震に対する備えがあるとすれば、地震保険に入っていることくらいか。
今回、一番焦ったのは、地震保険を扱っている保険会社だったろう。これで掛け金が上がるのかな?
6時から1人教える。ああ、日曜なし。
ここは地震が多い。地震には慣れていて、そのうち止るだろうと高をくくるのが常である。
今回は違った。激流でカヌーを操る時のように、横の波、縦の波が次々とよし押せる。これは避難すべきだろうと直感がはたらいた。
幸い、外へ出た時には地震も止んで、何とか助かったが、テーブルの下へもぐるなどという正道はすっかり忘れていた。
もし、もしもである、家が崩れるとか、火災が発生したなどという場合、私は、パジャマ姿で零下20℃近い外に放り出されるところだった。
だとしたら、裸足のまま避難所である小学校の体育館まで歩き、毛布が到着するのを待たねばならなかっただろう。
考えただけでもゾッとする。
恐る恐る家の中に入る。雑誌や本や教材など、机の上に置いていたものは見事に崩れ、床は歩く道もない。
それでも、1階は大したこともなさそうだ。地震で自動停止したストーブをつけなおす。
そして、2階へ。あれ~、もし~!酒井和歌子さんとアグネス・ラムさんの額縁が床に落ちている!積み上げておいたDVDケースもちりちりばらばらに!
幸いなことに、AV機器のタワーは健気にその姿をとどめていた。全財産である。
隣の部屋へ。オークションの落札物を積み上げてあるテーブルの上は散乱し、大量買いしたDVDやブルーレイのメディア、DVDケースの入ったダンボールは崩壊。
私、左の肩が痛くて、最近、左手をあげることもできない次第。重いダンボールなど動かせない。
札幌のイトコから大丈夫?とメールが入る。私も、母も、グリーンも、怪我することなく生きていますと返信する。
明日は大掃除だなと覚悟して、もう一度寝た。断捨離をしている夢を見る。
大事に至らなくてよかった。それにしても、日ごろの地震に対する心構えの甘さを痛感した。
子供の頃は、何かあった時に持ち出すもの(今となっては覚えてもいない)を風呂敷に包み、枕元に置いていたものだ。
危機感の欠如とは恐ろしいものだ。天災はあるかも知れないが、当面ないだろうと仮定して暮らしているのが現実である。
人々は先祖からの言い伝えを忘れて、海岸線ぎりぎりの所に家を建てるなどというのもそうだ。
ところが、よく考えると、天災を離れても、私達は、危険を知りながら利便へ走っている。
飛行機の事故は必ず起きる。何年に1回くらいか、乗り合わせが悪ければ、ほぼ確実に死亡する。
自動車も、日々、死亡事故と隣り合わせだ。トンネルの崩落だってある。列車の事故もあるな。
それでも、まあ、大丈夫だろうと、便利な方法を選ぶし、そうしなければ生活が成り立たないようになっている。
天災、人災、どちらが起きても生き延びる術など持っていないし、他人様に迷惑を掛けない準備ができているという自信も全くない。
防寒着、水、非常食、ラジオ、銀行通帳、健康保険証、懐中電灯などくらいは、バッグに詰めて、すぐ持ち出せるようにしておかねば。
唯一、地震に対する備えがあるとすれば、地震保険に入っていることくらいか。
今回、一番焦ったのは、地震保険を扱っている保険会社だったろう。これで掛け金が上がるのかな?
6時から1人教える。ああ、日曜なし。
コメント
かなり激しい揺れだったのですね
受験シーズンに地震が続くと精神的にも影響を及ぼすんじゃないかしら、と思いました。そういうサポートも大変でしょうね。
当分は、余震にご用心下さい。
大震災は来てほしくはないですが、災害への準備は怠ってはいけませんよね。
私も、何もない日常の中では災害への備えが甘くなってしまっていますし、交通事故に遭うなんて夢にも思っていません。
でもそれじゃいけないんですよね。わかってはいるんですが・・・。
大事に至らなくてよかった。
USGSでM6.9で、気象庁発表のM6.4と開きがあるのが気になっています。
気温差が急なときによく揺れますね。
ご無事で何より!
ええ、十勝に戻ってきてから最大の地震でした。もう懲り懲りです。
私はアンチエイジングのために早寝早起きの生活を送っていますが、
夜11時半といえば、受験生達は最後の追い込みで大変だったと思い
ます。
こう度々地震が起きると、集中力が途切れますよね。受験まで余震が
ない事を祈っています。
今回は横揺れのみならず縦揺れもありましたので、慌てま
した。
寒空にパジャマ、裸足。全く防災のことを考えていません
でした。多くの方々がそうだったと思います。
日頃の心掛け次第で、災害のダメージも最小に抑えること
ができるはずです。良い教訓になりました。
今、非常用バッグを作っているところです。
ありがとうございます。余震が怖いですね。
マグニチュードにそんな差があるとは知りません
でした。
スウェーデンの友人からメールがあり、彼も6.9
と書いていました。気温も関係ありですか?
震源が十勝中部なので、そのど真ん中で生活する
のは非常に不安です。
地震さえ無ければ、十勝は自然災害の少ない場所
なのですが・・・
ありがとうございます。
はい、驚きました。揺れが大きく長かったの
で、来るものが来たかと慌てました。
今朝も部屋を点検したのですが、意外なとこ
ろに被害があり、ひどい地震だったのだなと
再確認しています。
次に備え、少し地震対策をしたいと思います。
あちこち日本列島で最近地震が多いのでヒヤッとしますね。
無事でなによりですね。^ ^
そうですね。普段から地震対策って必要ですね。
ありがとうございます。
片付けなければならない箇所もあと2~3。
地震列島ですから、皆さん本当に気をつけて欲しい
と思います。
特に火の元。地震で火災というパターンが多いので。
こんなにたくさんの方から心配していただき、感激
です!