過去に生きる

2013年7月16日 日常
20代の頃だったか、ベトナム反戦運動に関わったことのあるアメリカ人の教授がいた。

スウェーデンでも、ベトナム戦争の徴兵を逃れて亡命したアメリカ人教官に習っていた。

彼ら1968年世代は、カウンターカルチャーに寛容で、リベラルだった若者時代を過ごしたものの、今では、保守の重鎮になっている。

lister君、僕らの年齢になると守るべきものがたくさんあってね、昔みたいなわけにはいかないんだよ、と。

社会的地位、家族、財産・・・と色々あるんだろう。

私には、そういう面倒なものは一切無いが、最近、新しい物事を拒絶するようになった。

観ている映画やドラマも古いものばかりだし、聴く音楽もオールディーズと呼ばれるものが多い。

歌舞伎とかクラシックバレーにクラシック音楽など、昔なら興味もなかったものが魅力的に見える。

加齢のせいだろうか?いや、一概にそうとも言えない。

今、映画界や音楽界、もっと大きく、アートシーンをリードしている若者がつまらないのだ。

つつましく世間に妥協して、昔からあるパターンを繰り返しているだけのように見えたり聴こえたりする。

社会に挑んだり、常識を覆すような本当に新しいものが出てこない。

また「児童ポルノ」条例や法案(選挙のため流れたが)成立の雰囲気を嗅ぎ取って、自主規制をする業界やアーティスト。

「性欲を満たす」ためのアートのどこが悪い?性欲は常に人間と共にある。それが性犯罪を助長するという有意なデータでもあるのか?

ロリコンの同人誌はポルノか?いや、仮にポルノだったとして、それのどこが悪い?国家が国民の下半身に干渉すべきか?「千夜一夜物語」は否定されるのか?

また未成年の性は、アートの立派な一つのカテゴリーを成している。美少女・美少年を愛したパゾリーニの映画は否定されるのか?

日本は本当に大日本帝国憲法下に戻っているのかも知れない。

日本が国際社会に復帰したことを祝う式典で、国会議員、首相、最高裁判事の三権を代表するものが「天皇陛下万歳」を三唱したという。

私の知らないところに、この時代の閉塞感をぶち破っている若者がいることを心から願う。

熱く語った。ふぅ。

今日は5時から2人。


コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

日記内を検索