23歳年下
愛と年齢は、金と愛より考える価値がある。

最近、安倍安部公房のパートナーであった山口果林が『安部公房と私』という本を出した。図書館に購入依頼をするのも・・・ま、いずれ読んでみよう。

で、山口果林は安部公房より23歳年下だった。初めて安部公房と出あったのは18歳の時。

長くは続かないと思っていたが、安部公房は妻と別居し、山口果林との生活を選んだ。

この関係は、安部公房の死の直前まで続いた。安部公房は山口果林を「僕の足もとを照らしてくれる光」と称したという。

何があったのか、それがどう彼の作品に投影されているのか是非知りたいものである。

ちなみに、ドストエフスキーの妻アンナは、彼より25歳若かった。速記者として彼女と知り合ったが、その後結婚。

今日、ドストエフスキーが読めるのは、アンナの努力によるところが大きい。

大作家が娘ほどの妻やパートナーから書くエネルギーを得ていた例には事欠かない。

私は、13歳年上の女性に憧れたが、子供扱いされて終わった。非常に苦しんだが、そうしてくれて、今は感謝している。

10歳年上の女性と結婚した友人がいる。彼らはうまくやっている。稀な例だ。

私見ではあるが、パートナーの年長者は男性の方が多い。

年齢と愛、そして性、いつか掘り下げたい問題だ。

コメント

hana
2013年9月4日21:05

つい最近、この新刊の広告を見て読みたい本リストに。
死後20年になるんですね。
阿部公房は私たちの時代の作家でした、決して容易な作品ではなかったけれど『砂の女』は今も手元にあります。

男女の関係って当人以外には計り知れない、ですよね。

lister
2013年9月5日8:03

☆hanaさん

安部公房は同時代の作家かというと、そうでもないのですが、確か、高校の教科書に彼の作品が載っていました。

スウェーデンの学生が安部公房の作品(多分『箱舟さくら丸』)を翻訳していて、その手伝いをさせられました。

「ナニ、コレ?」と問われるごとに、自分の日本語の非力さが露呈しました(笑)

山口果林との生活からヒントを得たと言われる『箱男』と併せて、彼女の手記は読んでみたいものです。

ええ、男女の関係は、パターン化はできるものの、その内実は本人に訊くしかありません。その意味で『安部公房と私』は興味深いですね。

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