どうすりゃいいんだ？

５時起床。天候晴れ。グリーンの散歩に４０分くらい付き合う。

犬のように歩かないわけです。鳥や花を見ながらず～っとなごむんですよ。それが終わると、やおら歩き出す。気まぐれ、自己中心。そこが可愛い（←バカ）。

６歳と言えば、人間なら中年ですね。いつまでも童顔だし、遊びたい精神も旺盛で、そうは思えないんですけど。

さて、恋する中３少女の恋煩いが酷くなってきました。

月曜日に台風（ってほどのことではありませんが）の中、横殴りの雨を押し分け、命がけで（ってほどのことではありませんが）生徒宅まで５０分ドライブしたわけです。

ところが、到着すると、スマートフォンには彼氏の写真が。で、ねぇ、カッコいいよね、絶対だよね！と、そればかり繰り返す。うん、カッコいいね、以外の答えは許さない。

じゃ、過去問を解いてみようか、と切り出すと、当日は、午前４時までラインで彼氏とメールしていたので、眠くてたまらないと。

見ると、目は充血している。恋するな、とは言えない。だが・・・（苦悩）

隣が私ではなく、彼氏なら勉強してもいいと。俺で悪かったなとスゴんで、とにかく、数学の入試で最初に出てくる超簡単な問題を解かせ、褒めちぎる。

しかし、それが限界だった。目を放すと、すぐに、一緒に撮ったプリクラを筆箱に貼り付け、はぁ～、かっこいい！となる。

いいか、恋愛というのは熱い時もあるが、やがて冷めることもあるんだぞとオヤジ説教をしようものなら、ありえない！ひどい！と睨む。

よしよし、それじゃ、同じ高校に行けばいいだろ、毎日会えて幸せだろ、となだめると、私バカだから入れないもんと。*

こんな会話をしているうちに３０分くらい経過。

悪いことに、ドラクエにもハマっていて、彼氏に会えない欲求不満と、両親からの叱責に対するストレスで、毎日５時間はプレイする。

レベ上げのブログも書いており、更新すると、何か気の利いたコメントを書けと脅す。

しかし、私とて教えることは生業。数学嫌いは治らん（もう病気のレベルだ）だろと諦め、国語や英語の問題文を読ませる。

恋愛小説は好きだし、英語も結構できる。読んだら褒めちぎる。

そうするうちに休憩時間となり、母親がケーキとコーヒーを運んできた。嫌ですとは言えないので、ポリシーを曲げて生クリームたっぷりのケーキを頬張る。

しかし、R子は全く関心を示さず、ドラクエの新しいガイドブックを持ってきて、私にドラクエのことをあれこれ教え始める。

お陰で、私もドラクエについてはかなり詳しくなったが、この逆お勉強は３０分近く続き、２時間授業の４分の１が休憩となってしまう。

だが、そのくらい休まないと、ラスト３０分の集中力がもたない。

色々悩んだ結果、１０分早く終わるから、歴史の過去問をやってくれない？と頼み、彼女は、ケーキを食べながら、すらすらと答を書いていく。暗記ものは得意なのだ。

はい、終わり！と言われ、じゃ、宿題を書くから、あと１０分、何をしていてもいいよと。

見ると、じっと彼氏の写真を見つめ、また今夜も眠れない、はぁはぁとやっている。

ちなみに宿題はやったためしがない。しかし、契約では、出題することになっているので、無力感に苛まれながら、やりもしない宿題を書く。

まあ、受験じゃ通らないだろ。学校の宿題や提出物をこまめにチェックし、内申点を上げて推薦入試を狙うしかない。レベルは１段落とす。

今日は、英語だけが嫌いで単語を覚えてくれない生徒、そして、小学校の算数ができない中２の生徒を教える。

昨日、会社から電話があり、生徒がまた増えた。私のクオリティー・オブ・ライフは大丈夫なのか？


*彼氏と同じ高校に入るには、あと２ランクほど上げなければならない。