ウオータータワー 加筆
ウオータータワー 加筆
ウオータータワー 加筆
6時起床。晴天。寒い。

昨日、受験生1名を教える。開始時間が17:00から30分早まって16:30となる。慌てて準備する。

Lundという学園都市には1年半いた。一昨年訪れた時に是非見ておかねばと思ったのが、通学路にあった水道塔だ。

英国や北欧の南部にこのような円柱状の建物が多い。ローマに憧れた人々が、ピサの斜塔(大聖堂の一部である)に代表される円柱形の建築様式を真似たものだと言われる。

実際、英国南部では、教会の建物として、円柱状の建物が見られる。

こういうのをロマネスク(「ローマ風の」の意)建築と呼ぶらしく、極北では、バイキングやデーン人が盛んに建てた。

毎日、毎日、雨の日も風の日も雪の日も、私はこの水道塔を見て生活した。

上の写真が私が見ていた水道塔である。しかし、一昨年見た時には、プラネタリウムが被せられており、大いにショックであった(写真中)。

どうやら、この水道塔をランドマークとして、研究教育施設を作る計画が持ち上がり、その一環として、このような歴史的建造物に対する冒涜が行われたらしい。

私は、また、長らく京都に住んでいたが、京都の歴史的建造物に日本建築を代表させれば(かなり無理な話だが)、円柱というのは無い。

水道塔に魅了されたのはそのためかも知れない。

いや、北海道にはサイロという、牧草を発酵させ、貯蔵するための建物が酪農農家にあり、これが円柱状なのだ。

現在は、サイロは使われなくなっており、牧草はビニールに包んで保存される。

しかし、私が子供の時分は、サイロはばりばり現役で、原風景として残っているのかも知れない(写真下)。プラネタリウムを頂く水道塔とそっくりだ。

さて、水道塔をよく見ると、窓があったりして、人が住んでいたのかななどと想像は膨らむ。ま、多分、点検などをする時に使った部屋だろう。

天候や季節によって、水道塔は様々な姿で現れ、私はすっかり虜となった。

またヨーロッパへ旅をすることがあったら、2~3日時間をとって、この水道塔の油絵を描きたいと思う。無論、プラネタリウムは省いて描く。

と、私の水道塔への執着をルンドの友人に話したら、全く理解されなかった。

人は、近くにあるものには関心を示さない。離れてみると、きっと私のように懐かしく思い出すかも知れない。いや、彼らは思い出さないであろう。

今日は、グリーンにワクチン注射をしてもらい、その後、45分運転して、受験生を1人教える。

コメント

ミハーハハ
2014年1月13日10:37

北海道→牧場→サイロっていうのが刷り込まれているんですが,観光牧場ぐらいにしかのこっていないのでしょうか?

閉ざされた塔の中って想像力をかきたてられてなんだかゾクゾクします.

まる
2014年1月13日10:45

北海道私一度も行った事がないのですが、写真ものすごくキレイですね。
私もゾクゾクしました。なんとなく神秘的ですね。(_ _).。o○

lister
2014年1月13日14:54

☆ミハーハハさん

はい、サイロは激減しました。今残っているのは、離農した牧場のサイロくらいですね。

お分かりですか?そのゾクゾクする気持ち?今度訪ねたら、市役所の人に頼んで、中を見せてもらおうと思っています。きっと、螺旋状の階段になっていて、一番上には12~13世紀のものと思われる日誌が残されており・・・なんて想像(妄想?)は広がります。

lister
2014年1月13日14:59

☆まるさん

はい、十勝は十勝晴れという雲ひとつ無い紺碧の空が似合います。しかし、曇ったり雨が降った日には何も面白いところはありません。雪原もよく似合いますが、晴れの日に限ります。

ええ、ええ、ゾクゾクするでしょう?どーしてこの気持ちが現地の友人には分からないのか不思議です。はいはい、神秘的ですよ。ああ、ほんと、中を見たいです。

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