細川護煕バッシング

とは言っても、テレビは、めざましテレビととくダネ！しか観ていないのだが、小泉純一郎のバックアップで細川護煕が都知事選に出るというだけでボロクソのコメント。

はっきり言っておく。都知事に誰がなろうと都政は変らない。

首相が招致戦に関わったからには、オリンピックは都政の問題ではない。

誰が知事になろうが、東京の防災など不可能だ。

極言すれば、尖閣諸島を買い取る！と発言して、日中摩擦を作り出した石原慎太郎以外であれば誰でもよい。ドクター中松でも問題ない。

失業者である舛添要一に給与所得をあげたければ彼でもぜんぜん構わない。

しかし、原発再稼動を明確な方針にしている自民党に支援してもらうなら、舛添には脱原発という公約を引っ込めていただかねばならない。

今朝のテレビインタビューで舛添は、脱原発は国民のコンセンサスだとはっきり述べていた。

更に言うなら、田母神俊雄は当選するはずがないので、舛添の、うぐいす嬢として応援をしたらどうだろう。

また、宇都宮健児は、共産党の支援を受ける限り当選はあり得ないので、後世のために、原発即廃絶を掲げる細川護煕の応援役に回った方が利口だ。

ところがだ！両テレビ番組では、即原発ゼロを掲げるのがよろしくないと、細川護煕候補者を堂々とバッシングしている。

選挙前に特定の候補者を、過去の経歴まで持ち出して批判するのは許されるだろうか？禍根は舛添にもある。だが、それには触れない。

安倍の夕食会に招かれた弟子ばかりがマスコミの論調を作るので、何ら不思議はないし、不満もないのだが、ここで一言だけ（もう一言はとっくに過ぎているが）。

フクシマの後始末（始末できるとは限らないし、このままでは「できない」と考えた方がよい）に国家予算を投入することとなったが、その規模、１０兆円を超えるのだ！

もっと正確に言えば、フクシマの「現状維持」に１０兆円かかるのであり、その額は絶対に増える。

東電から１０兆円を回収できると考えている人間は経産省にもいないだろう。

東電に費やした国家予算の一部は東電株の売却益で補填するという冗談までが政府のプランの中にある。

電気代に１０兆円！国家予算の１０%を電気代に支払っている国は日本以外にどこがある？

細川護煕の立候補により（多分、一番大きなファクターだと思う）、東電の株価が下がり続けている。

当たり前だ。東電の第４位の株主は東京都なのだ。その東京都が東電の株を全部売れば、先ずは、東電に出資しているメガバンクが青ざめる。

第２のリーマンショックだ、というか、そんなもので済むだろうか？

更に言おう。もし即原発撤退を掲げる人間が都知事選で勝てば、最も明確な世論の表明となり、アメリカが青ざめる。

NPT（核不拡散条約）の盟主アメリカは、核兵器の所有を諦めれば、原発の技術は提供しますよという飴と鞭を操って５大国の核保有を正当化している。

ドイツに続き、日本までが原発から撤退すれば、決定的な打撃となり、何を持ち出しても細川護煕の当選は阻止するだろう。

こういう試練を日本は乗り越えられるのか。即原発撤廃を掲げれば、これだけ大きな問題になる。

末期癌にどう対処するのかという問題と似ている。そのまま放置すれば、抗癌剤とモルヒネでしばらくは永らえる。そちらに賭けるか？

それとも、再生医療でも何でもいい、痛む治療でも、できる努力は全て尽くして、快復を待つか。それなら早ければ早いほうがよい。

そういう瀬戸際に日本はいる。だから、はっきり言ってしまって、細川護煕が勝てば、それを民意の表明とみなし、細川は、都知事の席を他人に譲ってもよい。

私としては、原発即時撤廃を申し立てるのなら、もう少し若い連中が都知事選に出て欲しかった。

今日は２人教える。