あえて書きますが

また晴天。最近、日が長くて、暖かい（とは言っても、最高気温２℃くらいですけど）。

インフルで休めなければソチなんて観ている暇もなかったのですが、ここ数日、暇人の王様みたいな私は誘惑にかられましたね。

真央は、出走前、コーチと話している時の顔を見て、あ、これはダメだ、と思った。目が宙を舞っている。

決定打を受け、ダウンしたボクシング選手が、何とかかんとか起き上がった時の顔というのだろうか。

立ち上がったところで、ただ打たれ続け、今度は、本当にリングに沈みますよ、という顔。

オリンピック、キムヨナ、この二言があれば、真央は、バンクーバーの呪いにかかってしまう。

別に、私は真央について詳しいわけでも何でもないが、ジュニアのころから目をつけていて、バンクーバーまでは、ほとんどの演技を録画している。

だから、どういう表情の時、どういう演技をするかを、かなり予測できる。また、バンクーバーで彼女の実力がピークに達していたことにも勘付いていた。

誰かが言っていたが、真央の場合、精神的、心理的にサポートしてくれるコーチが何人か必要だったと思う。

作戦としても、荒川静香のように、直前に、演技のレベルを下げ、失敗しないということを第一目標にすべきだった。

このことについて書けばきりが無いので止めるが、今の本人の気持ちはどうだろう？真央は、もう金銀銅、どの色のメダルとも縁が無い。

そのことを、どう受け止めているのか。事実は事実と受け入れ、フリーでは、ただ滑ることができるだけでも幸せと結論付けているか。

それとも、泣いているのか。眠れぬ夜を過ごしているのか。気持ちに整理がつかないままフリーを迎えるのか。

いや、敢えてフリーを棄権するか。

もうプレッシャーも何もなく、あるのは、帰国した時の取材攻勢に対する恐怖くらいか。

私はよくやったと思う。コーチ陣や財政面で恵まれていたのはバンクーバーまでだ。母が急逝している。姉の舞が唯一の心の拠り所だったか。

真央は、女子フィギュア界に、間違いなく、大きな足跡を残した選手だった。

以前から、フィギュアを続けるモチベーションも無い状態だったし、恐らく、フィギュアを愛してもいないだろう。それで良い。

キムヨナも、バンクーバーに比べると確実に演技は衰えていた。ショートプログラムでダントツの結果は残せなかった。

キムヨナは拒食症でカラダがボロボロなんてニュースがネットでは流れていたが、そこまでして真央に肩入れする人間は卑しいとしか言いようがない。

フリーでは僅差で並ぶ選手との戦いになる。一度、金メダルを取っているとリラックスできるのか、それとも、金メダリストのプライドが邪魔をするのか。

キムヨナに関しては、そこが見所だ。どうも長らく東洋人ばかりが上位を独占する女子フィギュア界だったと思うが、そこにピリオドが打たれるのか。

真央は、７人抜きをして、一桁台の成績が取れれば、それもそれですごい。エキシビジョンのつもりで、好きなように滑ればそれでよい。

これで日本女子フィギュア界における名古屋一極集中時代も終わるのかな？

ソチは、あまり日が当たらず、期待もされていなかった選手の活躍が目立つ。年齢的には、ローティーンか熟年の選手が良い結果を残している。

期待されていないのでプレッシャーが少なかったのか、十分なキャリアでプレッシャーの制御ができていたのか。

十勝では、雪が降ると、学校のグランドで生徒が雪踏みをして、その上に散水車が水を撒き、スケートリンクを作る。

アイスホッケーのリンクも作るが、やはり、スピードスケートの分野でオリンピックまで行く選手が多い。

屋内リンクも充実しているので、是非、フィギュアの世界でも逸材を育てて欲しいものだ。

今日も仕事なし。インフルは完全に去ってくれた。