快晴。4時起床。受験生追い込みの準備をし、といきたいが、ダラダラと新聞を読み、テレビを観ていた。

どうも、こう、日本だけで通用する精神世界というものが存在する。確かに、ショートの失敗からフリーでの圧巻の演技には真央のドラマがある。

4年に1度、国家を代表して争うオリンピックは、一種の代理戦争であり、その重圧に耐え、勝利することは果てしなく難しく、実力だけではなく、運も味方につけなければならない。

だから、様々な結果が出て、そこに選手の強みと弱点が露呈する。キム・ヨナのように、運で金を逃してしまうこともある。

勝敗が全てというわけではない。寧ろ、勝ちと負けの間には様々なエピソードと、様々な感情が渦巻いており、それがオリンピックというものだと思う。

だが、私は真央のドラマを何回も何回も放映し続ける日本のテレビにはうんざりだ。それは、真央のほろ苦い歓喜なのであって、パーソナルなものである。

今日のインタビューでは、真央は、世界選手権でオリンピックのフリーと同じ構成の演技を行うということを明らかにした。

そして、その結果次第では、引退100%でもないようなニュアンスの言葉が続いた。

私は、"To be a good winner, you must be a good loser."(良き勝者になるためには、良き敗者でなければならない)という言葉が好きだ。

このドラマチックなオリンピックを最後に、真央には「良き敗者」として、あのドラマを封印して欲しい。

真央は、二度のチャレンジで金には届かなかったが、良き敗者に徹することで、良き勝者になれるのではないかと思うのである。

そして、日本の女子フィギュア選手が勝つためには、もっとドラマチックな演技構成で芸術点を稼ぐタイプの選手を育成することが必要である。

今頃、野暮な話かも知れないが、そんな感想を私は持った。

今日も受験生1人。

コメント

TAWAMI
2014年2月24日21:19

listerさん、こんばんは。
『良き勝者になるためには、良き敗者でなければならない』
いい言葉だな、と思いました。原語が英語なので日本人の方の言葉ではないのでしょうね。
相手のいる勝負では結果的に必ず勝敗がありますが、何かに挑むことは自分との勝負でもあるんだな、と思い出させていただきました。
もしかしてズレたこと言ってしまったかもしれませんが…。
ちょっと恥ずかしいのですが、わたしの本名が「己に克つ」という意味を込められて付けられたので、親の願ってくれたようにに生きられるか、とも考えさせられました。
ありがとうございます。

lister
2014年2月25日9:35

☆CUCKOOさん

おはようございます。

オリンピックというのは、自分に克つのが一つ、そして、相手に勝つのがもう一つ、という厳しい戦いの場ですね。でなければオリンピックなど止めてしまえばよいのです。

ですから、必ず、自分と他者に対する勝ちと負けが出るのであって、勝者がいなければ敗者もいない、その逆も同じとなるわけですよね。

良き敗者を良き敗者にするのは、そっと勝者を褒め称える、自分を卑下しないということに尽きると思います。周りがどうこう言うことではないのです。

先ずは己に克つこと。素晴らしいお名前です。勝負はそこから始まるわけですからね。お礼をいただくなど滅相もないです。またコメントして下さいね。

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