昨日食べたフキノトウ(フキの芽)の天ぷらは、微かな苦味が愛らしい春の味だった。実は、フキノトウを食べたのは昨日が初めてだったのである。

若い芽は柔らかくて、これから大きなフキになるための栄養をため込んだ滋養豊かな食物だが、やはり、若い芽を摘むことは植物であっても可哀そうだ。

さあて、20有余年プレートテクトニクスを拒んだ日本の科学界であったが、進化論はあっけなく受け容れた。

日本に進化論を紹介したモースが東京帝大に赴任したのは1877年。「種の起源」の発表は1859年。

え、人間の祖先が猿?と驚きもしなかった。え、時の元首天皇の祖先も猿?なんてことはどうでもいいことらしかった。

蝦夷狼に関する中途半端な研究を止め、海獣研究に寝返った某大学助教授にその訳を訊いてみると、そりゃ日本人は輪廻転生を信じているからな、と説明した。

その後、試験に「反進化論」について述べよという問題を出し、学生を苦しめた。授業で反進化論については触れていなかったからである。

アメリカでは、あらゆる動植物は神が創造したと聖書に書いてあるので、進化論は神に対する冒涜であるなんて裁判が1925年頃まで続いていた。

簡単に言うと、これが反進化論で、中世の宗教裁判と何ら変わりなかった。今でも、進化論を否定するアメリカ人は多いという。

私も、宗教的理由からではないが、時々、進化論を疑ったりする。じゃ、人類はこれから何になる?と。

不思議なものである。地球はプレートで動いているというプレートテクトニクスを長らく認めなかった日本の科学者が進化論をあっさりと受け容れたとは。

プレートテクトニクスにしても、進化論にしても、こういう科学の大革命の場に日本人はいない。

欧米で始まった新しい学問を消化し、少し器用に枝葉末節的な発見をするというパターン。日本人の科学に対する妄信はこういう所にも原因があるのかも知れない。

今日は2人。








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