大体が曇り。しかし、合間合間に青空が顔を出し、夏の暑さ。夏はいいな。開放的になるし。街行く人々の服装も薄着だし。

さて、アマゾンのインディオ、多分、続きの4回目だと思います。

伝統住居が再現された村。その建物というのは、鉄筋コンクリートなどより余程複雑で、現代建築家などには絶対に造れない。図面なんて作れない。

こういうことは、高度に人間的であり、人間にしかできないことなのだ。

下唇に穴を開け、直径10センチくらいのお椀を入れるなんて、どんな動物も考えつかないし、まさに人間文化の営みなのだ。

一角に土産物販売コーナーがあった。インディオ達が伝統工芸品を売るのだが、全然相場が分かっていない。一攫千金を狙っているとしか思えない。

例えば、石を堅い植物で結わえたハンマーが1万円くらいする。一個売れれば大儲けだが、そんなに高い石のハンマーを買う人はいない。

うろうろしていたら、さんざんビールをおごってあげたインディオが、ちょっと来いという。

これ、持っていけよ、と、赤や黒の木の実、そして猿の歯をつないだ美しいネックレスを2本くれた。何だかとても嬉しかった。

1本は、帰国後、誰かにあげたが、残りの1本は大切に保管していた。

しかし、国内国外何度も引っ越しした結果、今となっては、どこにあるのか分からない。

もうそろそろ物を集めるのは止めてゼロ化する時期だ。終活ですよ、終活。

溜め込んでいる物は売るか、誰か価値のわかる人に譲り、家の中を空にしなければ。

で、その終活の途中で、所在が分からなかった色々なものが見つかると思うのです。

あのネックレスは残っているだろうか。

さて、先住民族NGO会議も討議を終え、最終日には会場に用意された大きなステージで先住各民族が伝統芸を披露することになっていた。

先住民族と言っても様々だ。プライベートジェットを持っていて、熱帯雨林を伐採し大儲けしているインディオがいた。

更には、伝統をかなぐり捨て、株や儲かりそうな事業に投資するアメリカインディアンがいた。文化程度の「低い」先住民族とは口もきかない。

私の目から見て、彼らは、二流のアメリカ市民なのであって、リーマンショックあたりで大損をしたに違いないのだ。

また、グアムのチャモロも、グアムをアメリカの実質的統治下から救い出すんだと叫んでいたが、その思考回路は中古のアメリカ製自動車のようなものだった。

もう1人のチャモロは、チャモロから弁護士や会計士や会社経営者を出すことが目標だと語っていた。やはり二流のアメリカ市民から一流のアメリカ人になりたいんだ。

ニュージーランドのマオリは、英語が使えることを誇りに思い、英語が不自由な先住民族のことを徹底的に軽蔑していた。

しかし、声明を書くという大役を仰せつかると、読み書きの方はダメらしく、彼女はニュージーランド大使館の白人職員に草案を書いてもらっていた。

二流のニュージーランド人よ、哀れなり。

尤も、その白人職員の中にマオリの血が流れているかも知れないし、今時、混血していない100%マオリの人など存在しない。

そういう文明化された先住民族には披露する民俗芸能などなく、ステージにのぼることはなかった。

この哀れさが真の先住民族問題なのだ。

アクティブだったのが、北欧のサーメだった。ノルウェーのノールカップでサーメを見たが、立派なモンゴロイドで、私に大変な興味を示した。

しかし、自称サーメの活動家たちは白すぎるほど白い白人だった。

サーメ代表は国連における北欧諸国政府との折衝に大半の時間を費やし、先住民族の全体会議にも姿を現さなかった。

思考の構造から言って、やはり、彼らも二流の北欧市民であった。

彼らはビューティフルな現代劇を演じ、白人は火(戦争)をもたらしたと断じていたが、何故そこに人種を持ち込むかなと疑問に思った。

アマゾンのインディオのパフォーマンスについて書きたいが、時間がありません。彼らは素晴らしかった。先住民族だった。

続き5で。

今日は2人。


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