雨。長雨。秋雨。虫の音も聞こえず。

従軍慰安婦に続き、吉田調書に関する誤報で、ついに朝日新聞首脳が頭を下げる。

確かに朝日新聞の独善性には根深いものがあるし、リークされた情報でスクープをとるという古臭い新聞屋気質が強すぎる。

特に、ここ数年、朝日は何かおしかしい。

発行者がかろうじて食いつないでいる程度のリベラル月刊誌に朝日新聞のOBが批判めいた記事を書くと、厳重抗議し、朝日新聞を無料で差し上げるという社友特典を打ち切るということまでしている。

夏目漱石作品の再掲載で知性の牙城としての朝日新聞の体裁を繕う姿勢も噴飯物だ。

産経、読売といった誤報オンパレードの自民党機関紙にとっては宿敵の首を取ったというくらいのカタルシスなのであろう。

リベラルの私としては、そして、相変わらず朝日の読者としての私は、そして、またまたデジタル朝日の購読までしている私としては、天然記念物級のリベラル全国紙を守りたいという思いが強い。

しかし、それは難しいだろう。これだけバッシングを受けると広告を出している企業も朝日を離れてしまうのではないか。

朝日新聞に対する攻撃だけで食ってきた批評家、作家などは失業の危機かも知れない。

だからと言って、自民党の広報誌となった日経、気丈な毎日新聞、ローカル紙の東京新聞、北海道新聞などに乗り換える気持ちにまではなれない。

朝日は謝罪はすべきだし、報道には細心の注意を払い、スクープを狙うのではなくて、同じ出来事をどう伝えるかという点において差別化を図り蘇って欲しい。

慰安婦問題に関しては、慰安婦に対する軍の関与に大きな疑問符がつけられたと思う。

だが、当時の朝鮮に日本軍人なら無料で女性と性交渉を行える施設があったと証言する元日本兵が多数いるし、私の母の友人である元日本兵もその一人である。

吉田調書問題も、吉田氏は避難を命じており職員はそれに従っただけという大きな違いはあれど、実際、ほとんどの職員がF2に(吉田氏はF1周辺を避難場所として想定していた)逃れねばならない過酷事故だったという本質において違いは無い。

これで慰安婦問題やフクシマ事故に関する問題が終結したわけではないし、むしろ、その逆だ。

朝日が読売や産経のような記事を書き始めたら、その時は、新聞社を合併して、全国紙は一つになったようなものだ。

どの新聞も同じような記事を書くことになったら、新聞社を選ぶ必要はない。北朝鮮状態である。

しかし、ネットで拾うニュースの重要度が高まった今日、新聞社に頼る必要も減り、バッシングから自由なネットニュースで事足りるようになったのも事実。

ニュース媒体の世代交代の中で新聞社の凋落は始まっており、朝日新聞叩きの影響は案外小さいのかも知れない。

ところで、デジタル朝日ですが、検索機能が最低、アーカイブに保存されるデータは1年分だけでデータベースにもならない、と使い勝手が悪いことこの上ない。

申し込みをした時も、配達所に渡した私のメルアドが本社にきちんと伝わっていなく、電話で再申し込みした。

その際、私が販売店に伝えていたパスワードも消えており、朝日新聞社が私の電話番号の下4桁を勝手にパスワードとして登録。対応したのもかなりお歳を召した方だった。

こういう古めかしい体質を直さねば、朝日は、誤報によるダメージ以上に読者を失うのではないか。

今日は2人。



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