競り落とした!

2014年10月12日 日常
申し分のない秋晴れ。

昨日が休みだった私は、結局、オークションと『ラスネール回想録』に全ての時間を費やした。

ラスネールもそうだが、ドストエフスキー、ニーチェと、私は19世紀の人間をこよなく愛する。

この19世紀烈士伝にゴッホが加わった。となりのオバちゃんから図書券をもらったので、ゴッホの書簡集を買ったのだ。

岩波からも文庫本でゴッホ書簡集は出ているが、『ファン・ゴッホの手紙』という単行本にした。

どうやら、近年、19世紀の人物の書簡集は、伏字や削除のない書簡のオリジナルが公表されて、格段の精度のものが出てきたらしい。

『ファン・ゴッホの手紙』もその一つ。

ラスネールの回想録は、残念ながら、削除された箇所が多い。改訂版で、出版者が伏字にしていた部分は公表されたが、当局による原典の削除は夥しい。

私は神を信じない、とか、カトリックは堕落している、とか、検閲されたのは、そういうまあ古式ゆかしいタブーに触れる箇所が多いようだ。

それにしても、どうしてこんなに19世紀の人間は一生懸命に生きられたのだろう?日々悩み、蛮勇をもってタブーに挑戦する。しかも堂々と。

だが、よく考えると、21世紀の現在、19世紀と同じ問題に悩む人々がいて、犯罪にまで手を染めることすらある。

何故生きるのか、あるいは、生きるに値しない人生をいかに終わらせるか?

そういう問題群は時代を超えて存在するのであり、ただ人間が忘れやすいということだ。

人間は未来永劫にこの問題から解放されることはないのであろう。

書簡を読むのは私の趣味で、場合によっては作品より手紙の方が面白いということが多々ある。

そこには作品の他に、作者の人生というもうひとつのストーリーがあるからだ。

と、まあ、私のタイムトリップは昨日で終わった。また仕事の日々だ。

そうだ、オークションだが、とうとう禁制品を落札した。いつもヤフーに削除され落札できなかった商品だ。

かなりの金額で入札し、削除される前に早期終了しろと誘導して、とうとう手に入れた。ヤフーにとっては痛恨のミスだ。

おかしいなあと思うのは、例えば、イスラム過激派の思想本などは普通に入手できるのに、いわゆる「児童」の写真集には厳しい規制をかける。

『潮風の少女』という13歳の少女のありのままを海岸や砂丘で撮った写真集で、ただただ心洗われる作品。

10年くらい前なら、特段の注目も集めず、普通に取り引きされていたものだ。

警察が入り込めばすぐに立件されるのかも知れないが、20年前に買ったものだと言えばどうなんだろう。

戦利品と言えば戦利品なんろうが、余りに平和過ぎる。

しかし、実写ものは勿論、アニメや漫画でも過剰な自主規制がおこなわれているこの分野で、この戦利品は、本物の作品がいかに気高いかということを教えてくれる。

この写真集のモデルになった少女にしても、この作品を一生の誇りとしているのではないかと思われる。

逆に、自主規制をかけたアニメや漫画のなんと卑猥なこと!

また、実写もの(ヌードやセックスシーンはありません)でも、つまり、いわゆるイメージビデオというジャンル自体がヤフオクでは消滅しつつあります。

少女たちが普通に歩き、走り、踊り、語り、というイメージビデオは「アダルト商品」として出品しなさいとヤフーは言うのです。

昨今、中学生のジュニアアイドルは美少女ブームの中核をなし、子供と大人の架け橋を演じてみせるイメージビデオは・・・・・

と、まあ、私の21世紀的タブーへの挑戦はヤフオクというサイバースペースで繰り広げられるのです(笑)笑いじゃすまない時が来そうですが(汗)

悪いのはヤフーではありませんよ。その背後にある権力です。

F2ブログの解体、海外のサーバから送られる「猥褻」画像・動画の違法化、児童「ポルノ」の取り締まり、モザイクの強化、などなど、全ては警察の既得権益。

この既得権益で食べている人間がいる限り被害者なき犯罪は無くならない。

数ヶ月前まで、深夜、ダンスをしているだけの人を風営法違反で警察は逮捕していましたよね。今となれば信じられませんよね?

いつの間にか、アンダーヘアは解禁となり、海外の雑誌のグラビアに墨を塗っていた人は消えましたよね。

多分、波はあるでしょうが、猥褻という概念も変わっていくのでしょう。

今日は2人。


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