何ですかね、フランス人は相変わらず愚かですね。今頃、テロとの戦争が始まったなんて言っているようでは。

「シャルリーエブド」という諷刺画がウリの大衆週刊誌に「イスラム過激派」がテロ攻撃とか。

表現の自由を守れとデモ、集会、大騒ぎ。

しかし、この週刊誌の「風刺画」というのは、イスラム教の開祖ムハンマドをあからさまに嘲笑し侮辱するもので、こんな宗教攻撃が許されるものかと思わせるものだ。

宗教というものを全く解かっていない。では、キリストを同様に「風刺」したらどうなるのか、考えてもみろと。

守るべき表現の自由はある。しかし、それに値しない、あるいは、害悪しかない表現というものもある。

今回の風刺画の程度の低さと悪質さは、それを購読する人間の知性と同じくらい唾棄すべきものだ。

あからさまな挑発を繰り返していれば必ず報復はあるということくらい編集部だって知っていただろう。

だったなら、低次元の「風刺画テロ」を止めるか、編集部を重武装するかのどちらしかなかったはずだ。

いつからヨーロッパの人間はこんなに愚鈍になったのか、いや、最初から自民族中心主義の人々だった。

ヨーロッパ人は、他の宗教をリスペクトし、正当な宗教タブーを破らないコスモポリタン的な態度を身につけなければならない。

十字軍が戦争を始めたとすれば、今回は、シャルリーエブドが自らイスラムに戦いを売ったのだということを認めなければならない。

150人を超えるオーストリアの少年少女がイスラム国に加わるため出国しているとのこと。これも興味深い出来事だ。

今日は1人。

コメント

アミ
2015年1月14日14:45

表現の自由と言っても、限度がありますよね~。
私は、国粋主義ではありませんが、それでも、天皇陛下を侮辱されたら、いい気持ちはしません。
先の、北朝鮮を愚弄した映画もしかり。
何でも許されると言うのは、違ってるような気がします。
テロは許しがたい行為ですが。

先生様
2015年1月14日19:09

初コメさせていただきます。

>表現の自由を守れとデモ、集会 、大騒ぎ。

デモの主導者は、自らの主張が無理筋であることなど百も承知であります。しかし大衆を動員するためには、彼らの心を共通の敵に対する怒り一色に染め上げておかねばなりません。

「テロ行為は許されない。しかしシャルリーエブドの記事が、表現者が持つべき倫理に悖るものであったことも、また事実である」

これでは大衆の心情に訴えるものがありません。大衆を扇動するためには、「われわれ 対 絶対悪」の構図がどうしても必要なのです。反省的思考から大衆運動が生まれることはありません。
日韓間の感情的対立と同じ構図であります。
人は共通の敵の前でもっともよく団結する。そしてこの団結は、多大な心理的興奮を惹起するものである─この「負の連帯」を解消する手立ては、我々に与えられていません。

あともう一点申し添えておきます。
「西欧人はコスモポリタンであるべし」との主張には私も賛同致します。しかし、彼等が少々傲慢になる理由も、解らぬわけでもないのです。
何となれば、我が国を含め、世界の殆どの国と地域は、「近代西欧」に屈服したからであります。直接的な政治的支配を受けたか否かに関わらず、近代西欧の知見を受け入れざるを得なかったということです。
このことはとりもなおさず、次のことを意味します。すなわち、近代西欧の諸産はことばの真正な意味で普遍的なものであった─「長生きしたい」「痛い思いはしたくない」「餓えたくない」「無闇に投獄されたくない」といった、人間の生物としての根源的欲求に応えるものだったということであります。

そういうわけで、いずれのイスラーム諸国も、近代西欧の理念を採用せざるを得なくなる、その日は遠からずやって来る、と考えております。いわゆる「アラブの春」はその大局的変化の一局面に過ぎません。

最後に、リンクさせていただきました。こちらはしょうもないことばかり書いておりますが、宜しければ相互リンク、お願い致します。

風神RED
2015年1月15日9:54

多分に政治的事情もありますね。
オランド大統領は富裕層に税金を掛ける事を公約して当選しましたが、結局撤廃しちゃいました。そのせいで支持率がだだ下がりだったので、これをチャンスとテロとの戦争をぶちあげて、1割の削減予定だった軍の人員も据え置くことを発表し、財政再建も一部、先送りしました。

hana
2015年1月15日17:51

listerさん^^

お母様のお加減はいかがですか?
お大事になさって下さいね。

私は、もちろん暴力やテロには怒りを覚えますが
どうしてそうなるのか考えれば、表現の自由などと傲慢なことは言ってられないのに、と思います。
文化の違う人たちを、自分たちの目先の事情で移民として受け入れておいて、結局は排斥主義が露呈したし、自国に共に暮らす多数のムスリムの人たちに対する尊敬の念があればそんな風刺はできないと思います。
あ〜、多文化なんて絵に描いた餅?
イライラしてきます(笑)
そういう意味では、日本にとっても他人事ではありません。

政治家の批判や風刺は許せる範囲だけれども、過日のアメリカの映画にしたって
生存している人の暗殺だなんてどう考えても悪趣味としか思えない。
自分達の民主主義こそが正義と思っている人たちには理解できないのかも知れません。想像力の欠如。
何か、すごく口汚く罵りそうなので
この辺でやめておきます。

lister
2015年1月17日13:27

☆アミさん

私もそう思います。暴力はいけません。しかし、口禍もまた暴力です。

いつだったか、ドイツの新聞が皇太子を性的不能者のように描いたマンガを掲載して問題となりましたが、私は開いた口がふさがりませんでした。

ドイツ人に洗練されたユーモアが無いのは十分承知していますが、不妊に苦しむ一人の人間、一組の夫婦に対する最低最悪のメッセージでした。

生きている人間を暗殺する映画も全く笑えないですね。

自民族中心主義が問題なのか、笑えないジョークを強要する図々しさが問題なのか、実に考えさせられます。

lister
2015年1月17日13:48

☆先生様さん

コメントありがとうございます。私も相互リンクさせていただきました。

そうですね、大衆動員のロジックというのはいつもそういうものですね。そこから我々が逃れられないとのご指摘には賛同します。

次はなかなか興味深い歴史認識だと思います。「近代」を世界は受け容れた。欧米の恩恵を受けた日本人としてはそう思えるかも知れません。

しかし、現在、世界全体の人口が60億くらいだとして、どれほどの人間に「近代化」の恩恵は及んでいるのでしょうか?半分は飢えているでしょう。

「近代文明」とは、もっとも拡散しなかった文明と呼ばれることがあります。

また、西欧の文明は非西洋の文明から多大な影響を受けていますね。単純過ぎるかも知れませんが、羅針盤、火薬、印刷術が無ければ今日の西欧はないと言えましょう。

イスラム文明が無ければルネサンスも無い。ギリシャ、ローマの文献がアラビア語に訳されていなければ西欧の人間がギリシャ、ローマを知ることはなかった。

このように考えることも可能で、「近代化」の前の西欧人は随分と他文明をコピーしましたし、それらに謙虚な態度で臨みました。

イギリスの学者が書いた『西洋の勝利』という本を積読していますが、そこで引用されている日本人学者のスペルが間違っていたりして、そういう表題の本を書くようになったら、西洋の敗北も近いのかなと思います。

次の文明は誰が作るのか。もっと平和的な文明がアジア・太平洋地域で生まれることを願っています。

lister
2015年1月17日13:53

☆風神REDさん

なるほど、そういう政治的事情もありましたか。

国民の関心を国内の問題から国外問題へ逸らせるという手はよく使われますね。

なんだか、どこかの国の首相とよく似ています。

lister
2015年1月17日14:04

☆hanaさん

ありがとうございます。木曜からあちこちの科で検査検査の毎日。ほとほと疲れました。母は元気になってきましたけど(笑)

おっしゃること、全く同感です。今回の事件は、西欧が自ら招いた災厄と結論付けて問題ないと思います。

はい、暴力を伴うテロは許されません。同時に、政治的、経済的、そして文化的マジョリティーが牛耳るマスコミを使ってマイノリティーを攻撃するような報道や「風刺」も立派なテロだと思います。

事件はフランスからドイツへ、ベルギーへと拡大する一途。

多文明の共存というのは難しいですね。おっしゃる通り、他の文明へのリスペクト、そして、ある行為が他の文明の人にどう映るか想像する力が必要なのだと思います。

蒼穹
2015年1月19日11:47

日本も似たようなデモありますしね。他国のことをとやかく言えない気もするのも事実。。。

lister
2015年1月19日20:15

☆蒼穹さん

ヘイトスピーチですね。あれは民族差別しますよと言って本当に民族差別するデモで、風刺です、表現の自由を守りますとは言っていない点が素性の単純さを際立たせています。

死者が出ない点も違いますね。彼らはデモ後に居酒屋で開く打ち上げが楽しみでやっているとしか思えません。

いずれにしても残念なことです。

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