安倍は、日教組、と民主党にヤジを飛ばしてみたり、今度は自衛隊を我が軍と呼んだりする。
民主党は自衛隊を「軍」と呼んだことに対して批判をしているが、私は「自衛隊=軍」という事実は認めなければと思う。
問題は「我が」の部分である。
防衛省の背広組を意思決定手続きから外し、自衛官が自衛隊の活動を自由に決めることができるようになった。
これではシビリアンコントロール(文民統制)がきかなくなるという至極最もな批判があった。
これに対して安倍は、自衛隊の最終的な統率は文民である最高責任者の総理大臣、つまり安倍が行なうので、これ以上の文民統制は無いとまで言い切った。
文民コントロールがきかず、軍部の暴走を許した過去を考慮しない相変わらずの無知ぶりである。
それはそうなのだが、ひょっとして、安倍は自衛隊を阿倍の「私的軍隊」と勘違いしているのではないか。
アメリカ大統領のように軍を統制したい、そういうナイーブな願望が「我が軍」という言葉に表れているのではないだろうか。
勿論、実質的に自衛隊の活動を最終的に決定するのはアメリカ政府なのであって、アメリカの意向に沿わない自衛隊の活動は不可能である。
自衛隊は米軍の補完以外に役割を与えられていない。安倍に全ての決定権を委ねるより余程安心だが、崩れ行くアメリカの覇権にいつまで従属する気なのか。
経済の分野でも、アメリカの意向に従ってアジアインフラ投資銀行(AIIB)への加盟を迷っている場合ではないだろうと思う。
この問題に関しては日を改めてまた書きたいと思う。
日曜だというのに今日は2人。
民主党は自衛隊を「軍」と呼んだことに対して批判をしているが、私は「自衛隊=軍」という事実は認めなければと思う。
問題は「我が」の部分である。
防衛省の背広組を意思決定手続きから外し、自衛官が自衛隊の活動を自由に決めることができるようになった。
これではシビリアンコントロール(文民統制)がきかなくなるという至極最もな批判があった。
これに対して安倍は、自衛隊の最終的な統率は文民である最高責任者の総理大臣、つまり安倍が行なうので、これ以上の文民統制は無いとまで言い切った。
文民コントロールがきかず、軍部の暴走を許した過去を考慮しない相変わらずの無知ぶりである。
それはそうなのだが、ひょっとして、安倍は自衛隊を阿倍の「私的軍隊」と勘違いしているのではないか。
アメリカ大統領のように軍を統制したい、そういうナイーブな願望が「我が軍」という言葉に表れているのではないだろうか。
勿論、実質的に自衛隊の活動を最終的に決定するのはアメリカ政府なのであって、アメリカの意向に沿わない自衛隊の活動は不可能である。
自衛隊は米軍の補完以外に役割を与えられていない。安倍に全ての決定権を委ねるより余程安心だが、崩れ行くアメリカの覇権にいつまで従属する気なのか。
経済の分野でも、アメリカの意向に従ってアジアインフラ投資銀行(AIIB)への加盟を迷っている場合ではないだろうと思う。
この問題に関しては日を改めてまた書きたいと思う。
日曜だというのに今日は2人。
コメント
「我が~」という連体修飾語は、慣例上「私自身も所属している特定の人間集団のものである~」という意味で使われます。
恐らく安倍氏は、他意なくこの慣例に従っただけで、深読みする必要もないかと考えます。
というのも、端的に、安倍氏はことばの包含に鈍感な人です。仮に彼に「自衛隊は自分の私的軍隊」という認識があったのなら、「私の軍隊」と述べ、更なる火種を蒔いたことでしょう。
むろんこれを講ずることは、我が国の、そして世界の歴史に鑑みて非常な重要事項であります。この点については、議論の余地はありません。
さりとて、日本で軍事の専門教育が行われている教育機関は、防衛大くらいしかないわけであります。防衛省の官僚といえど、単なる官僚以上のものではありません。
よって、軍事の専門家集団たる自衛隊の制服組に、一定の裁量権を与えるのもやむ無し、と考えます。
ただし、この自衛隊の裁量権の及ぶ範囲は、厳密に定められていなければなりません。
そのためにも、自衛隊の統制権、とりわけ予算と人事の管轄権を、一切の例外なく、確実に文民の側に置いておくための方策、直ちに講ずられるべきと考えます。門外漢ゆえ、具体的なことは申せませんが...。
安倍首相のご親族ですか?
ごめんなさい、明日にコメントを書きます。
そうですね、私的軍隊として我が軍という言葉を使っているのではないのでしょうが、閣議決定で次々と自衛隊に関する憲法の歯止めを破り、安倍が自分の思うがままに新解釈を打ち出しているのを安倍による自衛隊の私物化と呼びたいと思います。
もちろん、安倍の願望を通しているのではなく、実際にはアメリカからのリクエストに応えられるように歴代の政府見解を次々と変更しているだけですが。ですから正確には自衛隊のアメリカ化ですね。アメリカは国防予算を削減するため自衛隊に多くを肩代わりして欲しいわけです。
しかし自衛隊が日本国民の軍であることを考えれば、憲法の解釈も含めて政府見解の変更にお墨付きを得るため、まずは憲法改正へ国民の同意を得なければなりません。この手続きをせずに解釈改憲を続けるのは違憲だと思います。私物化です。
シビリアンコントロールについてですが、私も、どこで線引きをすれば良いか知っているわけではありません。しかし、安倍による防衛省官僚、自衛隊の軍人の統率が文民統制の担保であるという言説には違和感を覚えます。
防衛大学校の教育というのは(防大は大学ではありませんが)相当特殊で、単なる高等教育機関ではありません。文民ではなく軍人を育てるのが目的です。
例えば、田母神俊雄も防大卒の一人ですが、独特の歴史観は言うに及ばず、自衛隊を「真の日本の軍隊」にすべきという主張は一般大学卒の官僚とはかなり異なります。
無論、防大卒の人間を田母神に代表させるわけにはいきませんし、防大で教育を受けなくても田母神に近い歴史観を持つ人間はいます。例えば安倍がその一人です。
難しい問題です。私も門外漢なので先生様さんの限界を共有します。