選挙遅報? 前進か後退か vs 3分の2阻止
2016年7月12日 日常安倍は、アベノミクスのギアを上げて前進へ、という未来へ希望を持たせるキャンペーン。税収増、有効求人倍率のアップという2点を強調。
この2点くらいしかアベノミクスの「成果」として誇れるものはないわけだが。
一方、野党は安保法制反対、改憲勢力3分の2阻止、アベノミクス失敗、というアンチアンチアンチ。その先をどうするのかという対案がなかった。
実際の話、アベノミスクは失敗して久しいわけで、これ以上続けると日本経済を破綻させることは明らかな段階へ来ている。
安倍自身、アベノミクスが日本の津々浦々まで恩恵をもたらすに至っておらず、尚一層の努力が必要と認め、世界経済の停滞をその理由に持ち出していた。
だったら、野党は、アベノミクス失敗を徹底的に叩くこと、そして、明るい対案を出すことに専念すべきだった。でなければ票を獲れるわけがない。
例えば、日本経済の成長ではなくストックの分配に重きを置いた経済政策へ、年金増額、高校の授業料免除、国立大学の授業料半額、無償の奨学金増加、保育士や介護士の給与倍増、高速道路無料化、など希望の持てる経済政策を打ち出せばよかった。
嘘でもそういえばよかった。
さて、私も今回の参院選は改憲勢力の大躍進で自民党の圧勝と、非常に諦めムードで受け止めていた。
しかし、本当にそうだろうか?自民党は6議席伸ばしただけで、単独過半数に届かなかった。
その後、無所属議員を自民党に誘って1議席増やし、過半数、というより、ちょうど半数をぎりぎり確保した次第。
公明は5議席伸ばし、これは大きかった。
公明は多くの選挙区で自民党の助けを借りての結果であり、党是がどうのこうの言っているが、安倍が改憲といえば、党是を変えて追従するだろう。
結党の目標を失った「大阪維新の会」が7議席、わけのわからない「日本の心を大切にする党」が3人議席を獲得し、自公と併せて161議席。
改憲の発議に必要な3分の2は162議席。あとは改憲を標榜している無所属議員に改憲の発議の時は協力を得て、何とかクリアという状態である。
そんなにすごい自民党や改憲勢力の圧勝というわけではなかった。
安倍の任期は2018年までだが、今からの2年間で即改憲とまではいかない状態ではないか。改憲が俎上にあがったという程度だろう。
民進党は11議席減らしたが、維新の党と合流して民進党となってからの結果であり、維新の党支持者が離れたのか旧民主支持者が興味を失ったのか分からない。
特に、岡田なんていうのが党首をやっていてこの結果。
共産党は3議席増やし、社民、生活の党は1議席ずつ失った。
野党は負けたには違いないが、予想外の敗北でもなかった。自民は2人の現職閣僚を失ってもいる。
特に安倍フィーバーがあったというわけではないし、もう安倍では自民圧勝を導くことはできないという印象の方が強い。
ここで自民党と民進党のテレビコマーシャル(ネット配信も含む)について少し触れたい。
自民党は、眉を黒々と塗った安倍将軍様が、シンプルに、そして、ポジティブに、自民党へ入れて「前進」しますか、民主党の時代に「後退」しますか?と畳み込む。
一方、民進党のCMでは「このまま奨学金を借り続けると返済できるかどうか分からない」と暗~い表情の学生が呟く。
また「TPPのおかげで子供に農業を継げとは言えなくなった」と、これまた暗~い表情の農家が呟く。
観ていて気が沈む。「無償の奨学金を今の3倍にします!」「劣悪で危険な海外農産物から日本の農業を守ります!」とポジティブに打ち上げればよいではないか。
また、ネットの活用も安倍の方が何枚も上手で、ユーチューブへ行く度に時代劇役者のような安倍の顔を見せられるのには辟易したほどだ。
ここでも「前進ですか?」というのは分かり易い。
と、まあ、野党はこれだけ下手な選挙戦をやっていて、ダメージはこのくらい。
では私の投票先について書いてみたい。まず選挙区は、民進党の2候補(3人区である)が危ないというので、勝ちそうな方へ1票。
たまには勝ち馬にのりたい。で、結果は、民進の2人とも当選。自民推薦が2人いたのだが、1人落選。これには私も驚いた。
比例だが「支持政党なし」に入れた。「怒りの声」も面白いと思ったが、まず、当選者を出せないだろうと読んだので。
結果「支持政党なし」は64万7千票余りを獲得し、投票数の1.2%だった。同じ思いの人がこんなにいたのだと驚く。
小林節さんの「国民の怒りの声」はこれより低く46万6千票で0.8%に留まった。もちろん、当選者なし。
政治は選挙も大事。しかし、国民の日々の政治参加、そして、世論が大きく政治を左右するということも忘れてはならない。
土曜日にマッサージへ行ったのだが、揉み返しがひどく、何時間寝ても寝たりない。今日は1人教える。
この2点くらいしかアベノミクスの「成果」として誇れるものはないわけだが。
一方、野党は安保法制反対、改憲勢力3分の2阻止、アベノミクス失敗、というアンチアンチアンチ。その先をどうするのかという対案がなかった。
実際の話、アベノミスクは失敗して久しいわけで、これ以上続けると日本経済を破綻させることは明らかな段階へ来ている。
安倍自身、アベノミクスが日本の津々浦々まで恩恵をもたらすに至っておらず、尚一層の努力が必要と認め、世界経済の停滞をその理由に持ち出していた。
だったら、野党は、アベノミクス失敗を徹底的に叩くこと、そして、明るい対案を出すことに専念すべきだった。でなければ票を獲れるわけがない。
例えば、日本経済の成長ではなくストックの分配に重きを置いた経済政策へ、年金増額、高校の授業料免除、国立大学の授業料半額、無償の奨学金増加、保育士や介護士の給与倍増、高速道路無料化、など希望の持てる経済政策を打ち出せばよかった。
嘘でもそういえばよかった。
さて、私も今回の参院選は改憲勢力の大躍進で自民党の圧勝と、非常に諦めムードで受け止めていた。
しかし、本当にそうだろうか?自民党は6議席伸ばしただけで、単独過半数に届かなかった。
その後、無所属議員を自民党に誘って1議席増やし、過半数、というより、ちょうど半数をぎりぎり確保した次第。
公明は5議席伸ばし、これは大きかった。
公明は多くの選挙区で自民党の助けを借りての結果であり、党是がどうのこうの言っているが、安倍が改憲といえば、党是を変えて追従するだろう。
結党の目標を失った「大阪維新の会」が7議席、わけのわからない「日本の心を大切にする党」が3人議席を獲得し、自公と併せて161議席。
改憲の発議に必要な3分の2は162議席。あとは改憲を標榜している無所属議員に改憲の発議の時は協力を得て、何とかクリアという状態である。
そんなにすごい自民党や改憲勢力の圧勝というわけではなかった。
安倍の任期は2018年までだが、今からの2年間で即改憲とまではいかない状態ではないか。改憲が俎上にあがったという程度だろう。
民進党は11議席減らしたが、維新の党と合流して民進党となってからの結果であり、維新の党支持者が離れたのか旧民主支持者が興味を失ったのか分からない。
特に、岡田なんていうのが党首をやっていてこの結果。
共産党は3議席増やし、社民、生活の党は1議席ずつ失った。
野党は負けたには違いないが、予想外の敗北でもなかった。自民は2人の現職閣僚を失ってもいる。
特に安倍フィーバーがあったというわけではないし、もう安倍では自民圧勝を導くことはできないという印象の方が強い。
ここで自民党と民進党のテレビコマーシャル(ネット配信も含む)について少し触れたい。
自民党は、眉を黒々と塗った安倍将軍様が、シンプルに、そして、ポジティブに、自民党へ入れて「前進」しますか、民主党の時代に「後退」しますか?と畳み込む。
一方、民進党のCMでは「このまま奨学金を借り続けると返済できるかどうか分からない」と暗~い表情の学生が呟く。
また「TPPのおかげで子供に農業を継げとは言えなくなった」と、これまた暗~い表情の農家が呟く。
観ていて気が沈む。「無償の奨学金を今の3倍にします!」「劣悪で危険な海外農産物から日本の農業を守ります!」とポジティブに打ち上げればよいではないか。
また、ネットの活用も安倍の方が何枚も上手で、ユーチューブへ行く度に時代劇役者のような安倍の顔を見せられるのには辟易したほどだ。
ここでも「前進ですか?」というのは分かり易い。
と、まあ、野党はこれだけ下手な選挙戦をやっていて、ダメージはこのくらい。
では私の投票先について書いてみたい。まず選挙区は、民進党の2候補(3人区である)が危ないというので、勝ちそうな方へ1票。
たまには勝ち馬にのりたい。で、結果は、民進の2人とも当選。自民推薦が2人いたのだが、1人落選。これには私も驚いた。
比例だが「支持政党なし」に入れた。「怒りの声」も面白いと思ったが、まず、当選者を出せないだろうと読んだので。
結果「支持政党なし」は64万7千票余りを獲得し、投票数の1.2%だった。同じ思いの人がこんなにいたのだと驚く。
小林節さんの「国民の怒りの声」はこれより低く46万6千票で0.8%に留まった。もちろん、当選者なし。
政治は選挙も大事。しかし、国民の日々の政治参加、そして、世論が大きく政治を左右するということも忘れてはならない。
土曜日にマッサージへ行ったのだが、揉み返しがひどく、何時間寝ても寝たりない。今日は1人教える。
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