コンビニ人間

2016年9月18日 日常
食器は2週間放ったまま。洗濯だけはまめにしているが、掃除はまるでしていない。後部座席に冬タイヤを積んだままの愛車。

受験生の教え子、どうやら二人とも推薦入学枠に入れなかった模様。あれだけ教えたのに何故?と思う間もなく「受験受験」へ態勢を変える。

3月までこんな生活が続くのだろうか?

昨日は土曜日で何も予定を入れない、携帯はスイッチを切ると決めていた。

先日オークションで「コンビニ人間」を落札していたことに気付き、何となく読み始めたら読みきってしまった。

それにしても、新作小説をオークションで買うとは。印税は著者へいかないわけで、文化振興に全く寄与していない。

さて、ストーリーは予期していたとおりに進み、予期したように終わった。

ある意味、人間はみんなコンビニ人間なのだと思う。

人生の意味を知っていて、自分の一挙手一投足まで自らの意思に従って決める自由奔放な人間などいないだろう。

決まりきった毎日に流され、他人の忖度をしながらビクビク生きている人間がほとんどだ。

この作品を読んでいて、私は、彼岸で皆様のお仲間に入る光栄に浴することなく此岸で死んでいる類の人間なのだと悟った。

作品中の人物と自分を重ね合わせるのは楽しい。

しかしなぁ、コンビニの時給って結構高いから十分食べていけると思うし、コンビニ従業員が最底辺だとは思わないなぁ。

以前、歯科医の子供を教えていたが、全然勉強してくれない。

母親に「どうなさりたいのですか?」と訊いたら「必ずしも歯医者になって欲しいわけではないが、たとえコンビニで働くことになっても、進学校だけは出ていて欲しいんですよ」と言われた。

この人にとって、歯医者とコンビニ従業員はそれほど明らかな対極を成すものらしい。

歯医者なんて今やコンビニの数より多い。当然、倒産する歯科医院も多く、先日、家庭教師のバイトをしたいという歯科医が面接に来た。

インプラントでがっちり稼ぐ歯科医以外、生き延びるのは難しいと思う。

そういうことにお気付きでない歯科医の妻(世間で働いたことが一度もないのだろう)の未来と、世間の歯科医に対する評価(特にコンビニ従業員との対比において)は豆腐の角のように脆い。










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