皆様ご無沙汰しております。
先日、母が満年齢で88歳となり米寿を迎えました。
線香の残り香みたいに医療スタッフが考えていた母の寿命ですが、どっこい盛り返しました。
88回目の誕生日には好きなショートケーキを持って見舞いに行きました。
残念ながら認知がかなり進み、5分後にはケーキを食べたことすら忘れている母ですが、食べている時の嬉しそうな表情を見ると救われます。
実は、この食べ物の持ち込みについてひと悶着あり、ヤブ医者とやりあうことがありました。
かなり前になりますが、感染予防、栄養管理の面から食べ物の院内への持ち込みは禁止するというお達しがあり、私にファイティングポーズをとらせた。
9月、美味しくなった桃が売っていたので家でカットし、母に食べさせたのでした。
看護師が、店で売っている賞味期限がついた食品は良いが、家でカットや調理をした物は持ち込み禁止です、と。
それを拒むと、看護師が医師が呼んでいます、と。
例の80歳過ぎのヤブ医者です。
軽い抗うつ剤が怖くて出せない博物館入りの人間で、以前から腹に据えかねるものがありました。
私はそんな者が食品持ち込み制限をかけるのに我慢できず、この者を思いっきり批判し罵倒した。
相当驚いたらしく、荒い呼吸をしながら、この爺は「規則が守れないなら出ていけ!」と宣いました。
やがて、カルテを見て「あんた変な薬を飲んでるでしょ」と。
実はうつ病と精神科の医師に診断された母へ抗うつ剤をこの爺が出さないので、他の病院の医師が処方した抗うつ剤を母に飲ませていたのだが、ある日、一錠を床に落としていて看護師から電話があった。
錠剤の品番が書いてあったので抗うつ剤と分かったらしい。咄嗟に、私は、それは私が飲んでる薬でうっかり落としてしまいましたと返答しました。
その顛末がカルテに書いてあったため、爺は、うつ病患者なら当然服用してしかるべき薬を指して「変な薬」と呼んだのである。
精神医学に関して無知蒙昧なこの爺は続いて私の職業を尋ねた。昼間に母の見舞いに行っているので無職の精神病患者と踏んでいたのであろう。
医師として無能なばかりか、人格も卑しい爺である。
塾で教えていて納税もしてますよ、と返答すると「ああ、塾?どこにあんの?」と絡んできたが、誰でも知っていると返すと、「これから出張診療があるので後は事務とやって」と。
これ以上は不毛なので書きませんが、こういう僻地の医療機関にはこんな人間が医師として雇われているのだと、若い医師に比べて人件費が安いからだなと・・・いや、そういうことは予め織り込み済みで入院させなかった私が悪いのだと結論するに至りました。
味覚の秋。旬の果物を母親に食べさせられないなんて・・・落胆したが、本来は持ち込み絶対禁止のこの病院が店で売っている賞味期限付きの食品なら良いと譲歩したのである。
そもそも、調べてみると、この市での食中毒は9月全体で3件しか起きていない。それも肉や魚からの感染である。
衛生状態が向上したこの時代に「家庭で調理した物=感染源」と捉えるのは強迫観念ではないのか。
また、栄養管理というが、この病院では病院食を残す患者が多く、食べ残しの量は相当のものだろう。
カロリー計算や栄養管理というのは机上の話で、実際の目標に近づけるためには捕食が必要だ。
専門知識を持った人には異論もあるだろう。しかし老い先短い(案外長いかもしれない)者に好きなものを食べさせるのは幸福追求の権利の一環ではないか。
幸い、病院側から譲歩を勝ち取った私は毎日チョコレートやフルーツジュース、アイスクリームを母に飲ませたり食べさせています。
そして、この病院には僅か2床の個室しかないので、感染のリスクが高い4人部屋から個室のある施設へ母に移ってもらうよう一歩を踏み出しました。
ところが中々良いところはありません。一難去ってまた一難。何が母にとって幸福なのか考えさせられます。
台風と大風の被害に遭われた方には心よりお見舞い申し上げます。どうぞご無事に週末をお過ごしください。
先日、母が満年齢で88歳となり米寿を迎えました。
線香の残り香みたいに医療スタッフが考えていた母の寿命ですが、どっこい盛り返しました。
88回目の誕生日には好きなショートケーキを持って見舞いに行きました。
残念ながら認知がかなり進み、5分後にはケーキを食べたことすら忘れている母ですが、食べている時の嬉しそうな表情を見ると救われます。
実は、この食べ物の持ち込みについてひと悶着あり、ヤブ医者とやりあうことがありました。
かなり前になりますが、感染予防、栄養管理の面から食べ物の院内への持ち込みは禁止するというお達しがあり、私にファイティングポーズをとらせた。
9月、美味しくなった桃が売っていたので家でカットし、母に食べさせたのでした。
看護師が、店で売っている賞味期限がついた食品は良いが、家でカットや調理をした物は持ち込み禁止です、と。
それを拒むと、看護師が医師が呼んでいます、と。
例の80歳過ぎのヤブ医者です。
軽い抗うつ剤が怖くて出せない博物館入りの人間で、以前から腹に据えかねるものがありました。
私はそんな者が食品持ち込み制限をかけるのに我慢できず、この者を思いっきり批判し罵倒した。
相当驚いたらしく、荒い呼吸をしながら、この爺は「規則が守れないなら出ていけ!」と宣いました。
やがて、カルテを見て「あんた変な薬を飲んでるでしょ」と。
実はうつ病と精神科の医師に診断された母へ抗うつ剤をこの爺が出さないので、他の病院の医師が処方した抗うつ剤を母に飲ませていたのだが、ある日、一錠を床に落としていて看護師から電話があった。
錠剤の品番が書いてあったので抗うつ剤と分かったらしい。咄嗟に、私は、それは私が飲んでる薬でうっかり落としてしまいましたと返答しました。
その顛末がカルテに書いてあったため、爺は、うつ病患者なら当然服用してしかるべき薬を指して「変な薬」と呼んだのである。
精神医学に関して無知蒙昧なこの爺は続いて私の職業を尋ねた。昼間に母の見舞いに行っているので無職の精神病患者と踏んでいたのであろう。
医師として無能なばかりか、人格も卑しい爺である。
塾で教えていて納税もしてますよ、と返答すると「ああ、塾?どこにあんの?」と絡んできたが、誰でも知っていると返すと、「これから出張診療があるので後は事務とやって」と。
これ以上は不毛なので書きませんが、こういう僻地の医療機関にはこんな人間が医師として雇われているのだと、若い医師に比べて人件費が安いからだなと・・・いや、そういうことは予め織り込み済みで入院させなかった私が悪いのだと結論するに至りました。
味覚の秋。旬の果物を母親に食べさせられないなんて・・・落胆したが、本来は持ち込み絶対禁止のこの病院が店で売っている賞味期限付きの食品なら良いと譲歩したのである。
そもそも、調べてみると、この市での食中毒は9月全体で3件しか起きていない。それも肉や魚からの感染である。
衛生状態が向上したこの時代に「家庭で調理した物=感染源」と捉えるのは強迫観念ではないのか。
また、栄養管理というが、この病院では病院食を残す患者が多く、食べ残しの量は相当のものだろう。
カロリー計算や栄養管理というのは机上の話で、実際の目標に近づけるためには捕食が必要だ。
専門知識を持った人には異論もあるだろう。しかし老い先短い(案外長いかもしれない)者に好きなものを食べさせるのは幸福追求の権利の一環ではないか。
幸い、病院側から譲歩を勝ち取った私は毎日チョコレートやフルーツジュース、アイスクリームを母に飲ませたり食べさせています。
そして、この病院には僅か2床の個室しかないので、感染のリスクが高い4人部屋から個室のある施設へ母に移ってもらうよう一歩を踏み出しました。
ところが中々良いところはありません。一難去ってまた一難。何が母にとって幸福なのか考えさせられます。
台風と大風の被害に遭われた方には心よりお見舞い申し上げます。どうぞご無事に週末をお過ごしください。
コメント
久しぶりの更新に、飛んできました。(^_-)-☆
正直、孝行息子をお持ちで、お母様が羨ましい!(笑)
私は、来年、喜寿を迎えます。
62歳で亡くなった実母を想うと、御の字に生かさせてもらいました。
いつ、母のもとに行くのか…と思いますが、こればかりは、神様にゆだねるしかないでしょう。
米寿のケーキ、身に沁みます。
お体、ご自愛くださいな。
お久しぶりです^^
米寿を迎えたお母様へおめでとうございます☆
うちの母も今年の初めに同じく米寿でしたが、
前日と当日救急車で運ばれた挙句に入院と、
お祝いどころではありませんでした
そして、今月に入りまた入院しています
まあ、病状は治まり、リハビリに移行出来てますが
私もlisterさんほどではないですが、
病院に疑問や不満を感じる事があります
閉鎖された空間なので母がどう扱われているか
考え過ぎかも知れませんが不安になります
また、担当医が妙に不安を煽るような言い方をするので、
会いたくなくなるほど嫌になってしまいました(苦笑)
listerさんのお仕事も大変になってくる頃かと思います
寒さも増してきますので、どうぞご自愛ください
お母様、米寿おめでとうございます。
私の母は、昭和5年生まれなので1つおねぇさんですね。
入院中です。うちも持ち込みで色々と戦っております。
フルーツの話、むしろ逆だと思います。
家でカットした方が衛生的なこともあります。
リンクさせていただきました。
いつの日かお話しできると嬉しいです。
お母さま、米寿を迎えられ良かったですね。
本当におめでとうございます。
そして、久々の更新もうれしいです。
我が母も二日後に88歳になる予定です^^
お蔭さまで、文句タラタラでも(笑)身体は元気です。
私もいよいよなお歳なのですが、世話する者が元気でないとね。
お互いに自愛致しましょう。
心配しておりましたが皆さまお元気な様で何よりです
寒さこれからです
お母様大事になさってくださいネ
コメントありがとうございます。ご返事が遅れましてすみません。
米寿のお祝いありがとうございます。いえいえ、母親にはさんざん苦労をかけたのでこのくらいの孝行では全く足りません。また全ては自分のために行っていることです。
アミさん、お元気で喜寿をお迎えください。是非長生きしてください。
業界的にここから2月までは忙殺されるためなかなかアミさんのブログを読めませんが、3月にまとめて読ませていただきますね。
それまでどうぞお元気にお過ごし下さい。
お久しぶりです。ご返事が遅れてすみません。
米寿へのお祝いありがとうございます。またお母様の米寿、お大変そうでしたが、おめでとうございます。
担当医師(院長)に喝を入れた結果、アンケート調査なるものが病院から届きました(笑)もっとマシな医師に替えて欲しいと訴える予定です。
医者が不安を煽るのは自信の無さと医療訴訟への恐怖の表れですね。私もさんざん脅かされました。
88にもなって生きているのがけしからんと言われているような気がします。人間いくつになっても生きる権利は同じです。
転院のためいくつか特養や病院を訪れましたが、今の病院がこの僻地ではベストなようです。この病院を少しでも改善しなくてはとファイトを燃やしています。
けんさんのお母様もご無事に長生きされることを願っております。病院のために患者がいるのではなく患者のために病院があるということを関係者一同に再認識して欲しいと思います。
リンクしていただきありがとうございます。
せっかくコメントをいただきましたのにご返事が遅くなり申し訳ありません。
お母様は昭和5年のお生まれなのですね。母の病室には大正生まれの患者もいて、食事も自分の手で食べるお元気さです。都わすれさんのお母様も長生きされるとよいですね。
この市の食中毒データを調べましたが、家で調理した食品が感染症を招くという考えは宗教に近いと思います。食品衛生法ができたのはまだキッチンが土間にあり薪でご飯を炊いていた時代なのではないでしょうか(調べていません)。
日本の家庭の衛生状態は敗戦直後にくらべて格段に進歩しているわけですから、その辺を斟酌して欲しいと思います。
この時期は職業的に多忙を極めるためエントリーも書けませんが、今後ともよろしくお願いします。
コメントならびに米寿へのお祝いありがとうございます。ご返事が遅れましてすみません。
hanaさんと私はかなり似た境遇にあるようですね。母も老いれば私も段々と若い気持ちでいるわけにはいかなくなります。
お母様、お元気なご様子で何よりです。それに娘がおられるという幸運。母の病院には家族や親族が不明な患者がたくさんいます。
お母様のご長寿を祈念いたします。お互い自愛して頑張りましょう!
コメントならびに母の米寿へのお祝いありがとうございます。ご返事が遅れましたことご容赦下さい。
幸いにも、孝行したい時に親はおらず、という諺とは違う展開になり、今こそ母から受けた恩義に微々たりともお返しをしたいと思います。
こちらは冬本番で冷え込みますが何とか無事にやっております。pieroさんもご自愛くださいね。